飼い主さんが
突然の事故で亡くなり、
残されたすみれのこと。
飼い主さんが帰る頃、
玄関で待つのが
すみれの日課でした。
飼い主さんが
帰らなくなってからも、
すみれは
毎日そうしていたそうです。
玄関で長く待って、
飼い主さんがいつも座っていた
ソファーで
ひとり眠っていたそうです。
ボランティアが保護しなければ、
すみれは、
外に捨てられていた可能性が
あったのです。
親族の方は、
可哀想やけど面倒はみれないし、
外に放すしかないと
言っていました。
いつも遠いところを
見つめるような表情のすみれは、
シェルターで
命を終えました。
大阪の公営住宅でも
同じような話がありました。
飼い主さんの孤独死で、
残されたかなり高齢の猫が
親族により、外に追い出され
既に、数日が経っていました。
話を聞いた
ボランティアさんたちは
必死に探しまわりましたが、
発見した時には
瀕死の状態。
動物病院に運びましたが、
手の施しようがないと。
きっとこんな話は
ごまんとあります。
こんな社会で、いいのか?
私たちは、
どういう社会でありたいのか?
高齢者とペット問題に
取り組むなかで、
何度も何度も考えたことです。
私たちにできることは、
しれていますが、
それでも進まなければ、
何ひとつ変わらないと思います。
行き場を失う
犬猫たちを救える社会、
セーフティネットを
めざします。
ふるさと納税へのご支援を
よろしくお願いいたします。
飼い主の高齢化による病気や死亡などの理由で、ペットの飼育放棄は後を絶ちません。孤独死の現場からは衰弱したペットが発見されるケースも・・。残される犬猫たちを救いたい。3つの支援(相談支援、見守り支援、もしもに備える支援)で、行き場のない犬猫たちの新たなセーフティーネットをめざします!
残される犬猫たち、
押し寄せる介護の現場からのSOS
実施理由/背景
少子高齢化社会が進む中、ペットを大切な家族として暮らす高齢者が増えています。
一方で、高齢の飼い主の病気や死亡により、残された、行き場のないペットが問題になっています。
高齢者が病気や認知症になって、ペットの世話が困難になるケースも非常に多くなっており、「認知症でペットの世話ができなくなり、非常に不衛生な状態になっている」「飼い主が亡くなって、猫が取り残されている。保護してもらえないか」そんな相談が相次いでいます。
介護保険制度では、ヘルパーがペットの世話をすることは認められていないため、さらに問題が深刻化していきます。社会の中で、孤立する高齢者の厳しい現実が見えてきました。これらの問題を「飼い主の責任」として切り捨ててしまっては、人も動物も助かりません。私たちにもできることがあるはずと、支援の活動を始めました。
プロジェクト内容説明
猫も助かる、人も助かる、セーフティーネットの仕組みを作りたい‼︎
病気、高齢、経済的困窮などの理由でペットの飼育が難しくなっている一人暮らしの高齢者を対象に、定期的な訪問(見守り)やペットのお世話など必要なサポートを提供しています。これまで、介護ヘルパーの定着が難しかったり、福祉の支援を拒否し続けてきた高齢者の中にも、愛猫のお世話をきっかけに心を開き、支援を受け入れるようになった事例があります。
「誰一人取り残さない社会」を目指し、高齢者とペットが一日でも長く、安心して暮らせるよう支援を続けます。同時に、行き場を失った犬猫を救うセーフティーネットの実現をめざします。
3つの支援
1. 高齢者とペットの相談窓口
高齢者とペットの問題について相談できる場が不足しているという声に応え、専門の相談窓口を設置します。問題の早期発見と早期支援を実現します。
2. 高齢者とペットの見守り支援
病気や経済的理由でペットの飼育が困難な高齢者を対象に、定期的な訪問を行い、ペットシッターやフード支援などのサポートを提供します。
3. 「もしも」に備える支援
緊急時に備え、ペットの預け先を記載するカードやチェックシートを配布し、もしもに備える準備をサポートします。
目指すところ
行き場のない犬ねこ問題、「私たちは、地域全体で支える仕組みをめざします」
ある一人暮らしの男性が救急搬送され、医師から「今すぐ入院しないと命に関わる」と言われました。
しかし、彼は「猫がいるから」と自宅に戻り、1か月後に孤独死で発見されました。複数の猫も亡くなっていました。病院の記録にはペットを支援するNPOがあるらしいと記載されていたと聞きました。
もしその情報がつながっていたら、男性も猫も救えたかもしれません。2024年のこの出来事は、深刻な高齢者の孤立を浮き彫りにしています。ペットを通じたつながりを活かし、「孤立しがちな一人暮らしの高齢者が、いつでも相談ができ、必要な支援が受けられる」仕組み作りを進め、福祉関係機関との連携も進んできました。現在6名のスタッフが12世帯の見守り支援を行っています。ペットで人と人の新しいつながりが生まれ、定期的な訪問が可能になっています。福祉の支援を受け入れない孤立した高齢者とも交流することができており、そこから人への支援へとつながりも期待できます。あわせて民間シェルターと連携し、ペットを飼育できなくなった場合のフォロー体制とペットを保護できるシステムを構築し、行き場のない犬猫たちを地域全体で救える仕組みをつくります。





