尼崎市議会で取り上げられた『猫の多頭飼育問題』② | 特定非営利活動法人C.O.N

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地域猫活動、公営住宅とペット、ペット防災、多頭飼育崩壊、高齢者とペット問題など、人と猫にまつわる様々な社会課題に取り組んでいます。高齢者とペットの安心プロジェクトは5年目になりました!人と動物が共に生きる、ワンウェルフェアの実現を目指しています。




◆ 久保高章議員


他市では、多頭飼育の登録制が始まっています。環境省、令和元年度社会福祉施策と連携した多頭飼育対策推進事業アンケート調査結果では、動物の多頭飼育の届出制度のアンケートでは125自治体のうち29自治体、約23%で届出制度を行っています。動物の多頭飼育の届出制度は、今後、本市でも未然防止策として必要と思います。
ここでお伺いいたします。
本市で来年度より実施するお考えはありませんか。できない、また必要としない理由は何でしょうか。




◎医務監

多頭飼育の届出制度につきましては、議員御指摘のとおり、他市での導入例はございますが、多頭飼育問題のあった事例の多くは届出制度を活用していないのが実態です。


注)多頭飼育崩壊した人々は多頭飼育届出をしていなかった。なので効果無しという意味か?制度の有無だけでなく、制度が守される仕組みや裏付けはどうだったのか。


今後発表される国の新しいガイドラインの骨子において、親族、近隣住民、民生委員等が多頭飼育問題のある方を早期に発見し、見守ることが明記されており、本市においてもこのガイドラインに沿って対応することとしているため、届出制度を導入する考えはございません。




◆ 久保高章議員

最後に要望させていただきます。
動物愛護については、本市をはじめ全国的に頻発している多頭飼育崩壊を防ぐには、未然防止策が人や動物にとっても不幸にならない大事なことと考えます。
後手の対応では、その後の仕事量や費用も多くなり、関わる方の負担が増します。
ぜひとも福祉部局が一丸となり、多頭飼育届出制度を構築し、未然防止に寄与していただくことを要望いたします。


令和2年12月定例会(第23回) 
12月10日-03号