独居老人が
緊急搬送された。
「ウサギ5羽と猫5匹が
自宅に残っているらしく、
このままでは死んでしまいます、、、」
と看護師さん。
とにかくあちこち連絡しているが、
どこにも動いてもらえず、
たどりにたどって、うちに連絡がきた。
私たちだって、何とかできる団体ではない。
けれど・・・電話口の見知らぬ看護師さんの
「何とかしないと」が伝わった。
倒れてから一日で
意識を回復したことが、
不幸中の幸いだった。
動物の命も助けないと、
と思ってくれる
看護師さんがいたことも、
不幸中の幸いだった。
福祉の現場の人たちの
連携のおかげで、
つながった
猫とウサギの命。
地域猫活動をやってるC.O.Nが、
こんな大変な多頭飼育の問題に
関わっているのか?
会の内部からもそんな声が
聞こえてくるけれど…
高齢者とペット、
猫の多頭飼育、
この現場には、
人と猫の問題の根っこが
浮き彫りになって見えてくる。
古くからのスタッフの言葉。
もう15年…、
やってもやっても猫は減らなかった。
遺棄は犯罪って言ったって、
毎年子猫が捨てられて…
そう言った彼もまた高齢者で、
毎日のエサやりと
沢山の保護猫を抱え込んでいる。
この蛇口が締まらなければ、
地域猫活動は、
きっとエンドレスだ。