【会場リポート③】杉本彩さん基調講演Ⅱ | 特定非営利活動法人C.O.N

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地域猫活動、公営住宅とペット、ペット防災、多頭飼育崩壊、高齢者とペット問題など、人と猫にまつわる様々な社会課題に取り組んでいます。高齢者とペットの安心プロジェクトは5年目になりました!人と動物が共に生きる、ワンウェルフェアの実現を目指しています。

 
 
 
 
 
 
 
『引き取り屋』という職業…
職業と言っていいものかどうか、
職業とも呼びたくもないものですが…
そういうのが現れました。
 
 
 
これまで売れ残りの動物たちは
自治体に持ち込まれることがありましたが、
平成25年の動物愛護法改正後には
持ち込みができなくなりました。
 
 
 
 
 
 
 
 
そこで現れたのが『引き取り屋』です。
去年の「クローズアップ現代」(2016/5/26)で、
『引き取り屋』が取り上げられたので
ご覧になられた方もいらっしゃると思いますが、
 
 
 
 
彼らは、数千円から数万円の値段で
売れ残りの動物たちを引き取るのです。
 
 
 

引き取った動物たちを転売したり、
さらに繁殖に使ったりしています。
 
 
 
 
 
 
 
 
大量生産・大量消費があるのがペット業界です。
大量生産・大量消費されているということは、
売れないものや「賞味期限切れ」「規格外」
「キズもの・訳あり」「型落ち」「返品」があるということです。
 
 
 
 
動物に当てはめると、
「賞味期限切れ」は「生後3ヶ月以上」、
「規格外」は「体格や毛質」、
「型落ち」は「ブームが終わった犬種・猫」、
「返品」は「病気」など…
 
 
 
 
大量生産・大量消費の
ペットショップのビジネスは
『引き取り屋』がいないと
成り立たないということです。
 
 

生体販売を認めるということは、
『引き取り屋』を認めるということです。
遺棄事件が多数ありました。
同じ犬種が大量に山の中に捨てられたり…
『引き取り屋』が捨ててるんでしょうね。
 
 
 
 
 
 
 
 
『クローズアップ現代』でも、
インタビューでも、
 
 
「やっぱりお金じゃないですか」
「売れる限りは作って売るよ」
 
 
 
とブリーダー…
ブリーダーとも呼びたくもないですが…
彼らが答えてました。
 
 
 
ペットショップの裏には何か深い闇があるぞと
気づき始めてるんです。
 
 
特定の種類に人気が殺到して繁殖が繰り返されると
遺伝病が出てきます。
でも、動物愛護法では規制がないので、
どんどん非道な商売が生まれてきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
依然として人気のあるスコティッシュですが、
関節が変形してきて骨瘤ができる子が多いですよね。
 
 
 
当然他にも様々な病気が出てくるので、
飼い主の医療費もとんでもなくかかります。
 
 
 
動物だけの問題じゃないのです。
(続く)
 
 
 
 
 
報告:カワタ三毛猫