エサやり禁止看板と「つながる課」? | 特定非営利活動法人C.O.N

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尼崎市を中心に地域猫活動を行っています。地域社会の様々な猫問題に取り組みながら、『共に生きる未来』をめざしています。





公園に、エサやり禁止の
立て看板。



迷惑だ!
エサやりやめろ!!






エサやりさんからの
切実なご相談。



ついに、ご近所トラブル激化で
外出もままならない・・・とか。



早速、公園課と
愛護センターに
状況を確認してみると、
かなりキツイ苦情が寄せされているようだ。


いつものように、
まずは現地調査をして、
当事者にお会いする。



詳しいお話しは
見て、聞いてから。








1月18日(月)
苦情になっている公園と
近隣周辺をウロウロ。



エサやりさんによると、


もちろん、猫たちの不妊手術は完了し、
猫の数は全部で6頭。



公園内の猫のフン掃除や
ゴミ拾いもしている。






それに対し、苦情主の怒りは
ピークに達している気配。



「会う必要が無い!」の一点張りを突破して
辛うじて、自宅訪問のアポはとれたが・・



おそらく、怒鳴りつけられて、
そこから、どこまで話を聞いてくれるか・・・
というところ。





苦情主さんの、自宅を訪ねる。



何とか、怒鳴りつけられる手前で
今までの怒りのほどを話してくれた。



こちらの話しもギリギリ
最後まで聞いてもらえた。





猫のフンだらけという
庭などを見せてもらい
対策グッズの提案もすることになった。






「世の中から、すべてのノラ猫を
排除することはできないので・・・」
と話しした時、



「そんなことは、分っとるわ!
自分も犬好きで、長い間、犬を飼ってた。
誰もそんな事は言ってない!」



と、怒鳴られて
ホッとした。







いつも思うことだが、



できれば、もう少し早い段階で
動けていたら・・



解決できていたのに・・
とは言わないけれど




苦情主も、

初対面の私たちに、

唇を震わせ、
まるで親の仇みたいに
怒りをぶちまけることもなかっただろうに・・・。






苦情は、
1年以上も前から
続いていたらしい。



公園課も愛護センターも、
たびたび現地に出向き、
時には何時間も待機して、
一生懸命、対応しているのに、






両課での情報共有は無く、


「え?公園課にも苦情いってたんですか?」
と、そんな感じ。



一件の市民相談に、
二つの課で人を取られ、
時間を費やす。



合理的でない上に、
かえって解決が遠のく場合も
でてくるのでは?







同様のケースは、
市営住宅でのペット飼育やノラ猫問題、


遺棄や虐待など、
警察と愛護センター間でも
多々見られ、


何か、工夫が必要だろうと
実感する。



市民からの相談に、
「この件は、公園課と愛護センターで。」
という具合に、


『つながる課』みたいなのがあれば、
何かと、はかどるのになぁ。



今、そんな他力本願を
考えても仕方ないので、



できることは自分たちで。
(やった方が早いから・・・)









PR不足という、
私たちの常々の反省も踏まえ、



今年は、
『つながる課』の役割も
自力でやってみよう
ということに。



大げさな事でなく、
情報共有と、
問題解決のため
一歩だけ前へ。



次は公園課との話し合いへ。