命をつなぐ | 特定非営利活動法人C.O.N

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地域猫活動、公営住宅とペット、ペット防災、多頭飼育崩壊、高齢者とペット問題など、人と猫にまつわる様々な社会課題に取り組んでいます。高齢者とペットの安心プロジェクトは5年目になりました!人と動物が共に生きる、ワンウェルフェアの実現を目指しています。



 

尼崎市議会 予算委員会 総括質疑
(平成26313日)







動物愛護行政について(仙波 幸雄 議員)  
http://www.komei.or.jp/km/amagasaki-senba-yukio/blog/


1.動物の同伴避難 
 
 東日本大震災から3年が経ちました。
 死者は15884人、行方不明者は2633人、
 そしていまだに26万人以上の人が避難生活
 をしています。
 復旧・復興に加速をつけなければなりません。
 1日も早い再生を祈ります。


  


 さて、本年127日から22日まで、尼崎市役所
   内で「震災で消えた小さな命展」が行われました。
   これは、東日本大震災で命を失ったペットたちの
 絵を描いて飼い主に贈る活動をしている絵本作家
 のうささんが尼崎市主催で開催したものです。


   
  
  
 
家族の一員であるペットを失った飼い主の悲しみを
 癒すためにペットの絵を描いて飼い主に贈る活動を
 しています。
目的はもう一つあります。
 それは、「動物も人間と同じ命、大切な家族」とい
 うことを、一人でも多くの人に伝えたいということ
 です。


  
  
 
 平成243月から全国を巡回し、現在50か所くらい
 になっていると思いますが、各地で開催しています。
 うささんの活動に賛同する絵本作家やイラストレー
 ターも加わり、オランダ、イタリア、台湾、韓国か
 らの作家も含めると100人以上が参加しています。
 中には、ピアニストとして有名なイングリッド・フ
 ジコ・ヘミングさんもいます。


   
   
 
    

 うささんは次のように述べています。

 「ボランティアで東北を訪れた時、被災者の方の悲しみ
 や苦しみを知るとともに、 犠牲になったたくさんの命
 の中に、様々な動物、植物の命もありました。
 恐ろしい津波からせっかく助かったのに、動物である
 という理由で避難の網からもれて、失われた命もあり
 ました。


  

 
 動物たちと飼い主さんの心を、私たちが描く絵によって
 つなぐことができたら、と思った時、
 「震災で消えた小さな命展」の開催を決めました。」と。


  
 

 東日本大震災では、
避難所にペットと避難したにも拘わら
 ず、中に入れず、外の柱につないでいた時、津波が来て助
 けられなかったり、動物たちの食べ物を差し入れしようと
 したけれど、受け入れを断られたこととか、様々なことが
 あったと聞いています。
 


   
   

  災害時における動物の同伴避難については考えなければ
 ならないと思いますが、医務監はどのようにお考えでし
 ょうか。ご所見をお聞かせ下さい。 


    
  
 
地方自治体の中には、地方防災計画に災害時の動物の
 同伴避難を明記している所もあります。
 本市も防災計画改定に合わせて災害時の動物の同伴
 避難を入れるべきと思いますが如何でしょうか。
 
 
 
  
  

 昨年、環境省は「災害時におけるぺットの救援対策ガイ
 ドライン」を作
成しました。
 その中で、災害時の動物の同伴避難は動物愛護の観点の
 みならず、残された動物が野生化して人へ危害を加える
 ことの防止や生活環境保全の観点からも重要と書いてい
 ます。


  
 

 平成2312月開催の中央防災会議で防災基本計画」
 が修正され「防災業務計画及び地域防災計画において
 重要な事項」に、被災した飼育動物の保護収容に関す
 る体制整備や避難場所等における飼育動物の収容が追
 加されました。

 
 
 

 


 


 
 
  平成2591日に施行された「改正動物愛護管理法」
 では、災害時における動物の適正飼養及び保管に関す
 る施策を都道府県が策定する「動物愛護管理推進計画」
 に定めることが追加されています。

 


  
 
  
  
 兵庫県においても「動物愛護管理推進計画」の改正を
 行っていますが、危機管理対策の項目の所で「災害時
 における動物救護活動に関する協定書」をもとに準備
 体制を確保し、民間団体と協力体制を構築し、同行避
 難に係る啓発が追加されています。

 
 命展を開催したうささんは、「津波でなくなったたく
 さんの人々の命も亡くなった動物たちの命も、その命
 を思う人にとっては、みんな等しく大切な命であるこ
 とです」と語っています。

 

 

  
 地域防災計画にペットの同伴避難を追加するよう
 ですので、避難所での具体的な動物救護マニュアル
 が策定されるようお願いします。

  

   
    

  議会から動き出した「同伴避難」と「動物愛護推進員」
       

  http://ameblo.jp/cat-operation-net/entry-11840625012.html