~C.O.Nスタッフの独り言~
私は泣きません。
あえて泣くことをしません。
19年前のあの日も泣けませんでした…
あの大きな揺れで目覚めた日。
轟音とともに空が稲光り、
不謹慎な表現をお許し下さい、
第三次世界大戦が始まったのかと思い飛び起きました。
その前日、決して耽美派ではない友人達と、
なぜか美しい月夜を眺めていました。
うささんのあの絵と違うのは、
冴えた月光が星の瞬きを消していたことぐらい…
だけどその次に心に蘇るのは、
崩壊した街のモノクロームと無音…
ゆっくり夜空を眺めたのは
どれぐらいあとのことだったのだろう。
今回準備を進めていくなかで、とてつもない不条理感が、
怒りとなって爆発しそうになりました。
私達は、ただ、目の前にある小さな命を守りたいだけなんです。
ただそれだけ…
最終日、梱包を終え会場をあとにし、
帰宅後猫を抱きしめました。
泣きました。大泣きです。
鬼の撹乱か!はたまた狂乱か!
猫たちは、イカ耳になって私を見つめます。
うささん、そして命展から、
泣く強さ、をいただいたのだと思います。
あの日から来年で20年になります。
すべてを矜持し、凜と前を向いて、
粛々と進んで行きたいと思います。
パート3でお会いするまで、またその後も、
震災で消えた小さな命展と共に…