「ただいまー」
「おかえり」
私が帰宅したのは既に12時も近かった。
「うめちゃん、オバサン帰ってきたよ」
「めめェ〜ただいま」
いないかもと思っていた彼は家にいて、髪が短くなっていた。
私が出かけたあと美容院に行ったのか。
「あ、髪切ったんだね」
彼は返事ともつかない微妙な声を出した。
もう今の彼は、私が家を空けても、コレ幸いと遊びに行ったりはしないんだな。
今までは私が出かけると、帰ってきたとき彼もいなくなっているのが当然だったけど。
とりあえず、まずは顔を洗って着替えた。
「あぁ、疲れたぁ。家でダラダラしてたかった…」
かなり飲んだし、くたびれた。