この気持ちが、好きっていう気持ちなのか、わからなくなってしまってずいぶん経つ。
きらいで、にくくて、はらがたつ。
胸がきゅっと締めつけられるような、瑞々しさはどこにもない。
だけど隣にいればそれなりにホッとして、ゆるんでいられる。
姿が見えることに覚える安心感は、依存からくるものなのか。
毎日のように疑い、離れている時間にジリジリと心を焦がし、女の影に怯えるそんな日々が、あまりに長くて。
もう大丈夫かもしれない、だんだんそう思えるようになって、今はそっちの方が大きく心を占めるようになり、同時に気持ちも見失った。
大丈夫かもしれないと思いつつ、同時に消しきれない疑いの気持ちが時折顔を出す。
私を理解してくれるわけでもない。
慈しんでくれるわけでもない。
私のためになにかしてくれるでもなければ、欲しいものを買ってくれることもない。
なにを考えているのかわからない。
それになにより、触れ合うことがない。
養ってくれているといえばそうだけど、この人じゃなければ、という要素がまるでない。
悩まなくて良いから、ラクでいいんだけど。