今週の食事会は台湾料理に行くということで、ねぇねも一緒に食事会に参加。





ということで、○家も車を出したため今回は別々に向かった。





珍しく、久しぶりに彼とふたりでのドライブ。





普段彼は私とふたりだとほとんど喋らないけど、今日はプロレスネタで盛り上がった。





台湾料理店では、臭豆腐、バーワン、魯肉飯、水餃子など、シェアして食べた。





最後にとってもからーい麺を食べて、いつまでも口がピリピリ&シビシビするのを静めるため、食事後は近くのコメダに行った。





コーヒータイムは、夏のキャンプの予定を決める相談をした。





キャンプ場の名前がフェアリーフォレストという話で、パッと頭に浮かんだのは……





「フェアリーフォレスト……なるほど、妖精を忘れない、か……」


「え? 今なんて?」


「え? 妖精を」


「忘れない?って言った?」


「フォレストは森ですよ❕」


「忘れる、はフォゲットだねぇ」


「あっ……ヽ(*´∀`)ノアハハハ」


「思わずつっこんじゃった!(笑)」


「もぉー、こっちまで頭がバカになっちゃうからやめてくれる?(笑)」


「どうりで、ずいぶん変な名前だなと思いました(笑)」





そんなやり取りに和みつつ。





キャンプについては日程はお盆に決定。





果たして予約が取れるかどうか、というところ。





ということで、今回はコメダの閉店と共に、23時にスパッと解散した。





いつもこうすんなり解散できるとありがたいのだけど。





そして帰りもふたりでドライブだった。





車内に流れるのはプロレスの入場曲。





私はときおり拳を振り上げ、観戦さながらに声援を送る。





それに応えて「この曲は〜……」と彼が解説。





そんな穏やかな帰り道。





マンションに到着し、毎回恒例の握手を交わして降りる。





「忘れ物ないか?」





ドアを開け降りようとしたとき、彼が車内をキョロキョロ見回して言った。





「ないよ。…………あっ!! 待って、忘れ物あったわ」


「え?」


「大事なもん忘れたわ」





私は彼に手を差し出して言った。





「愛を受け取るのを忘れてた」





彼は笑って、その手をパチンとはたく。





「愛なんかねぇーよ」


「少しくらいあるでしょ」


「忘れもんどころの話じゃない、最初から存在しません〜」


「絞りだしなよ、絞れば少しくらい出るでしょ」


「早く帰れよぉ」





口では憎まれ口をたたきながら、顔はニッコニッコ。





車から降り、ドアを閉めると助手席の窓が開いた。





「じゃあーね」


「はいよ」


「んで、愛は? ちゃんと持って帰らないと」


「ねーって言ってんじゃん。じゃねーばいばーい」





握手して、その手をブンブン振った。





「今日は満月だよ」


「あぁーそう」


「朧月」


「ただ雲がかかってるだけでしょ」


「じゃあーね、おやすみ」


「おやすみ」





穏やかな夜。