猫基金:野良猫の避妊手術助成 浜松の市民団体が運用開始 /静岡 | 猫ブログ

猫基金:野良猫の避妊手術助成 浜松の市民団体が運用開始 /静岡

 「安楽死処分なくすため」


 安楽死処分される猫を1匹でも減らそうと、浜松市の市民団体「捨て犬!捨て猫!ゼロの会」(三嶽知子代表)が、野良猫の避妊手術費用を助成する「猫基金」の運用を今月から本格的に始めた。


 市生活衛生課によると、市内で処分される猫は年間約1000匹前後で推移しており、殺処分される犬の約5倍にあたる。そのうち8割は子猫で、避妊手術によって処分される猫も大きく減らすことができる。新見正子事務局長は「避妊手術で野良猫の数をコントロールできる。助成金で後押しができれば」と期待している。


 同会は昨年9~12月に期間限定で試験的に基金を運営し、4カ月間で約60万円の寄付が集まった。オス3000円、メス5000円を上限に、いわゆる「地域猫」などに避妊手術をする人たちに助成、107匹に避妊手術した。


 市も01年度から助成を続けてきたが、野良猫に税金を使うことへの批判もあり今年3月で打ち切った。基金の試験期間が終わった昨年12月以降も、市民から同会に相談や問い合わせが相次いだことなどから、継続することを決めたという。


 県内にも動物保護を目的とした基金を運営するNPOなどはあるが、猫の避妊にしぼって活動しているのは同会だけ。「基金の使い道に透明性を持たせたかった。活動の輪が広がれば」と新見さんは話す。


 今後は、趣旨に賛同する地元のレストランや商店など約100店に募金箱を置き、年間100万円、200匹への避妊手術を目標に活動を続けるという。問い合わせは同会(090・4213・4718)まで。


出典:毎日新聞