惡の華 -春日高男- ~惡の華より~ | DB☆男のブログ

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「うっせぇ、クソムシが!」

 

というわけで、アニソンシリーズです…(;^ω^)。

 

つ、遂に第10弾までやってまいりました…(´;ω;`)。

 

今回取り上げるのは「惡の華」のOPテーマ、「惡の華 - 春日高男 -」です。

 

 

惡の華OPテーマ 「惡の華 - 春日高男 -」(1~3話)

 

 

♪ だけど しちゃいけないのです

 

♪ だから 傷ついてしまえ

 

♪ ガラクタに天使が飛ぶ

 

♪ クソらしきも僕

 

♪ 虫カゴが嫌いだ!

 

♪ きっと僕は間違いと罪を重ねてくのです

 

♪ 終わりと始まりよりもさ

 

♪ 君のがね 見たくて

 

♪ たまらないのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪ 咲けよ華、華 罪の芽を出して

 

♪ 咲けよ華、華 支配されてく蕾

 

♪ ハラハラさせては 涸れる希望

 

♪ 追いかけてしまう

 

♪ 独りにさせない 

 

 

押見修造(おしみ しゅうぞう)氏原作のコミック「惡の華」は「別冊少年マガジン」にて、2009年10月号(創刊号)から2014年6月号まで連載。

 

フランスの象徴派詩人、ボードレールの有名な詩集をタイトルに頂くこの作品は、とある地方の中学校に通う三人の中学生を軸に(高校編もありますが…)、思春期におけるゆらぎや苦悩、魂の彷徨を描いた作品です。

 

と、言ったら言い過ぎか…(;^_^A。

 

アニメの方は、2013年4月から同年7月まで放送。全13話です。

さらに2019年9月には実写映画も公開されています。

 

そして、主題歌「惡の華 - 春日高男 -」ですが、歌っているのは「の子」。

 

の子はミュージシャン、作詞家、作曲家で、ロックバンド「神聖かまってちゃん」のボーカル兼ギタリスト。

 

名前だけ見ると女性のようにも思えますが、聴いての通り男性です。

名前の由来については、本人曰く「男の子でも女の子でもない名前にしたかったから。響きがカワイイから」との事。

 

神聖かまってちゃんは、その楽曲がアニメで言うとメジャー作品である「進撃の巨人」の主題歌(夕暮れの鳥:seson2 EDテーマ、僕の戦争:The Final Season OPテーマ」)になっているし、何よりも原作者の諌山 創(いさやま はじめ)氏が神聖かまってちゃんのファンであることを公言しているくらいなので、メジャーなバンドさんと言えるのではないでしょうか。

 

こう書くとアニメ「惡の華」の主題歌担当は演奏も含めて神聖かまってちゃんかと思うかもしれませんが、そうではありません。

 

惡の華の主題歌(オープニングテーマ)担当は「宇宙人」。

 

宇宙人は、2008年に高知県で結成された4人組バンド。

地元でのライブ活動行っていないだけでなく音源も未発表の状態で、いきなり「FUJI ROCK  FESTIVAL'10」へ出演。

2013年5月23日にメジャーデビュー。

2014年12月31日にベストアルバム「解散」をリリースしてバンドが解散。

 

かなりブッ飛んだバンドさんです(個人的感想ですが…)。

 

そもそもメジャーデビューから1年半ほどで、「解散」というアルバムを世に出して解散というのが…(;^_^A。

 

メンバー構成は以下のようになっています。

 

しのさきあさこ : ボーカル

こまつけんた : ギター

にいやひでひろ : ベース

わだまこと : ドラムス

 

実は惡の華のOPテーマは全部で4曲ありまして、先に紹介した「惡の華 - 春日高男 -」 は1~3話の主題歌で、4~6話の主題歌が「惡の華 - 仲村佐和 -」、7~9話の主題歌が「惡の華 - 佐伯奈々子 -」、10話は主題歌なしで、11~13話の主題歌が「惡の華 - 群馬県桐生市 -」となっています。

 

そして、各主題歌にはゲストボーカルを迎えて、演奏は宇宙人が担当しています(但し - 群馬県桐生市 - は宇宙人のボーカル、しのさきあさこが担当)。 

 

それで、ある意味この主題歌は4曲で一つの曲とも言えるので、全て取り上げたいと思いますので、長くなりますが良かったらお付き合いください。

 

次の曲は、「惡の華 - 仲村佐和 -」です。

 

惡の華OPテーマ 「惡の華 - 仲村佐和 -」(4~6話)

 

 

♪ クソムシ ゴミクズ こんにちは

 

♪ 私が認めた変態さん

 

♪ サイテー サイコー ドブの底 見せてあげる

 

♪ 仕方がなくって此処にいる 何処へいっても同じだ

 

♪ てめぇ勝手に生きてみろ 

 

♪ クソムシの海 泳いで 捕まえてみろ

 

♪ 泳いで こっちへ来い

 

♪ クソムシ ゴミクズ こんにちは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪ 咲けよ華、華 罪の根を張って

 

♪ 咲けよ華、華 絶望の芽が出るよ

 

♪ ハラハラ咲いては 堕ちる希望

 

♪ 吸い込んでしまう

 

♪ 果たされないから

 

 

歌っているのは、後藤まりこ。

 

後藤まりこは、ミュージシャン、俳優で、ロックバンド「ミドリ」(2010年に解散)の元ボーカル、ギター担当。

バンド解散後、ソロで音楽活動の他、舞台、映画、テレビドラマで女優としても活動。

「山野上筆持(やまのうえ ひつじ)」の別名を持つ。

 

過激なライブパフォーマンスが特徴で、ミドリ時代は裸足でステージを駆け回り、跳躍し、マイクを自分の頭に叩き付け流血させる。

さらにテンションが高まると客席に小柄な体をダイブさせ、受け止めた聴衆の上を歩きながら歌う。

その際に、自然と聴衆の目に触れることになるパンツの色が金色であることからついたあだ名が、シューティングスター(流れ星)…(;^_^A。

 

さらに極めつけは、あるライブでスピーカーによじ登り、天井照明懸架用の梁(よくライブ会場にある、複数の金属製パイプを十字に組み合わせて照明を取り付けられるようにしたやつですね…)にぶら下がった後、客席に落下。それでも平然と歌い続け、スタッフをあ然とさせる…(;^_^A(;^_^A。

 

と、いったエピソードの持ち主であります…(;^_^A(;^_^A(;^_^A。

 

しかし、後藤まりこさんには全然違う一面もあって、アコースティックギターでの弾き語り曲なんかは、とても素朴で自然体で、聴いていて「いいなぁ」と自分は思います。

 

そんなわけで、特別扱いするわけじゃありませんが、後藤まりこさんの曲をこのブログ記事の最後に追記として1曲取り上げたいと思います(惡の華とは関係ありませんが…)。

 

 

次の曲いきます。

 

「惡の華 - 佐伯奈々子 -」です。

 

惡の華OPテーマ 「惡の華 - 佐伯奈々子 -」(7~9話)

 

 

♪ 見つめ合うのは少し照れる

 

♪ 明日も待っている

 

♪ ひとりぼっちは怖いから 

 

♪ 約束しよう

 

♪ 鏡合わせの姿 粉々になっていく

 

♪ まだ見ぬ本当の姿 創り出すパズルみたいだ

 

♪ 期する時 どうして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪ 鋼鉄に咲く華は 蜜の味

 

♪ 咲かないで華 悪の蕾を摘む

 

♪ ひらひら落ちる 花びらのように

 

♪ 独りにしないで 

 

♪ 少し取り乱してしまいました

 

 

歌っているのは、南波志帆(なんば しほ)。

 

ホリプロ所属の歌手で、小学校6年生の時にスカウトされ、特徴のある歌声から「10代の頃にしか感じられない微妙な心の揺れ動き、人との距離感、目に映る景色といったものを真空パックに封じ込めたような音楽」と評されたそうです。

 

最も、本人は自分の声にコンプレックスを感じていたということですが、音楽プロデューサーから「息を抜いて空気を多めに、ささやくような感じで歌う」と指示を受けたことにより、自分の声に自信が持てるようになったということです。

 

 

4曲目いきます。

 

(なんか、疲れた(-_-;)!)

 

次は、「惡の華 - 群馬県桐生市 -」です。

 

惡の華OPテーマ 「惡の華 - 群馬県桐生市 -」(11~13話)

 

 

♪ ありふれた不穏な影が 空を翔けていく

 

♪ 何もない日常だけが 転げ落ちていく

 

♪ 知りたくない妄想だけが 錆びついていく

 

♪ 掬いだす 暴かれる 創り出していく 時

 

♪ 綱渡り 独りだと言って 閉じ込める

 

♪ 何もない ここではない 不確かだ

 

♪ 目も耳も鼻も口も 塞ぐ

 

♪ 必ず あるんだ 

 

 

 

 

 

♪ 鋼鉄に咲く華は 罪の味

 

♪ そして 悪の華 咲き乱れる時

 

♪ ひらひら舞う 花びらは 虚像

 

♪ 蜃気楼のように

 

♪「 それでは お先にいきます」 

 

 

歌っているのは、先述した宇宙人のボーカル担当、しのさきあさこです。

 

最初この主題歌のタイトルを見た時、「惡の華…群馬県桐生市…どういうこと?」と思ってしまいましたが、人ではない場所(街)を擬人化して例えているんだ…と思います…(・_・;)?

 

(やっぱり、宇宙人はわけわからん!)

 

では、その場所が何故、群馬県桐生市かというと、かの場所が原作者の押見氏の故郷であり、思春期の頃の押見氏は故郷の街が嫌いだった…ということに由来しているんだと思います(あくまでも、想像ですけど…)。

 

さて、これで惡の華のOPテーマの紹介は全て終わりですが、実はこの4曲を一つにまとめて1曲にして、しのさきあさこが歌った宇宙人のアルバムがあるので、宇宙人がどんなアーティストか知ってもらう為にも取り上げておこうと思います。

 

引かないでね…(;^ω^)。

 

 

 

 

なかなかというか、かなり個性的なバンドさんだと思いますが、こういうアーティストさんたちが(公序良俗に反しない限り=ようするに悪いことをしない限り)、いつまでも自由に表現できる世の中であってほしい気がします。

 

 

曲の紹介は終わりますが、ここで「惡の華」の作品ついて少し語りたいと思います。

 

もう充分に長すぎるブログになっているので、曲以外に興味のない方は、ここで離脱してください。

 

先ずはあらすじを…

 

読書好きの少年、春日高男はボードレールの詩集「悪の華」(彼の持っているのは、古い版の旧字体の「惡の華」)を愛読する中学生。

彼はクラスで一番の美少女で優等生の佐伯奈々子にほのかな想いを寄せている。

 

ある日、クラスで数学のテストの返却(結果発表)があったが、最高得点はやはり佐伯奈々子。春日の点数はあまり芳しくない。

そんな時、なんと0点を取った生徒がいた。仲村佐和という女子生徒だ。

しかし、0点なのは当たり前で、彼女は解答用紙を白紙で提出していたのだ。

当然、そのことを問い詰める教師に、仲村佐和は言い放つ。

 

「うっせぇ、クソムシが!」

 

そんな事があった放課後、クラスメイトと一緒に戯れながら下校する途中で愛読書を机の中に忘れてきたことに気づいた春日高男は、独り教室へと引き返す。

愛読書を手に取り、帰ろうとした春日だったが、ふと教室の後ろにある棚から何かが落ちているのに気付く。

それはあの佐伯奈々子の体操着の入った袋だった。

それを手に取り、棚へ戻そうとした春日だったが、衝動的に自宅へと持ち帰ってしまう。

 

自宅へと戻り激しく後悔する春日高男だったが、なんとそれを誰もいないはずの教室で、あの仲村佐和に見られていたのだった。

 

そして、仲村佐和は春日高男に言い寄る。

 

「春日君、私と契約しよう…」

 

 

この作品を語る上で外せないのが、通常のアニメ制作手法とは異なるロトスコープ(ロトスコーピング)という手法が使われていること。

 

ロトスコープとは、モデル(俳優)の動きをカメラで撮影し、その撮影した素材をトレースして作画を起こしてアニメーションにする手法で、一種独特の映像表現が出来ることから、特別な演出意図がある場合などに、部分的に使われたりします。

 

ですが、なんとこの「惡の華」は全編ロトスコープで制作されているんです。

 

これは驚きΣ(・□・;)です。

 

何しろ非常に手間のかかる手法だし、見る人によってはとても違和感を覚えたりするので、全編ロトスコープなんて、通常はまずやろうする人はいません。

 

このブログにアップしたアニメ画像と原作の画を見比べてもらえば分かる通り、全然違いますよね。

 

なので、この作品を観た人の感想の多くが…

 

「とにかく気持ち悪い…(;'∀')」

 

そして原作ファンからも不評だったせいか、第1クールで製作終了してしまい、第2クールの制作が行われることはありませんでした。

 

残念ですね。

 

自分は、なかなか面白いし、意欲的で勇気ある試みだと思ったんですが…。

 

ちなみに、自分の知っている限り、全編ロトスコープの作品は1978年のアメリカ映画「指輪物語」(ロード・オブ・ザ・リングと言った方が分かりやすいかな?)くらいでしょうか。

その実写映画のロード・オブ・ザ・リング(第1部 2001年)から遡ること23年前、アニメ版のロード・オブ・ザ・リングが「指輪物語」なわけです。

 

 

 

 

なお、部分的なロトスコープ使用作品としては有名な作品として、あの「鬼滅の刃」や「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」などがあります。

 

 

そろそろ本当に疲れて来たので(~_~;)、終わりにしたいと思いますが、最後に実写映画の「惡の華」についても少し。

 

実写映画の「惡の華」は前述した通り、2019年に公開されましたが、春日高男役は伊藤健太郎さん、仲村佐和役はファッション雑誌ViViの元専属モデルの玉城ティナさんが演じました(佐伯奈々子役は、秋田汐梨(あきた しおり)さん)。

 

 

 

 

特に玉城ティナさんは当時、演技経験が浅いはずでありながらも、「仲村佐和」という難しい役どころを上手に演じていた印象でした。

 

 

 

 

そして、アニメの方では原作の途中までしか描かれていませんが、実写映画では物語の最後まできっちりと描かれており、限られた(上映)時間の中で上手くまとめられていたと思いました。

 

というわけで、「惡の華」これで終わりにしたいと思います。

 

あーっ、疲れた…(;´∀`)。

 

って、約束通り、追記を記します。

 

 

- 追記 -

 

後藤まりこアコースティックviolence POP より

 

夜の王様

 

後藤まりこアコースティックviolence POPは、アコースティックギターを使用した後藤まりこが「歌」と向き合った弾き語りのプロジェクト。

 

violenceとか入ってるの、この人らしいな~(^_^;)。