皆様、こんにちは~(^^)。
前回から1カ月も経っていませんが、アニソンシリーズ、やりたいと思います。
第7弾となる今回は「戦闘メカザブングル」のEDテーマ、「乾いた大地」です。
戦闘メカザブングル(上の画像はザブングルグラフィティ=劇場版のポスター)
ちょっと(相当?)古いかな~(;^_^A。
そのザブングル違~う(#^ω^)!
というわけで、少し説明を…
戦闘メカザブングルは、1982年(昭和57年)2月から1983年(昭和58年)1月までテレビ朝日系列(制作は名古屋テレビ)で放映されていた作品で、話数は全50話になります。
やっぱり、古いですね。40年以上前だし…(;^_^A(;^_^A。
物語はというと…
惑星ゾラ…と呼ばれている未来の地球。終末戦争後(だったかな?)の荒廃した大地に人々はしがみつくようにして生きていた。
と、言った感じの話だったと思いますが、物語の舞台は(作品の雰囲気も)西部劇さながらなんですが、特筆すべきはこの世界には「三日限りの掟」という不文律ではあるものの、絶対守らなければならない掟があるということ。
この「三日限りの掟」とは何かというと、どんな罪を犯しても(例え殺人でも)三日間逃げ切れば、チャラになる(罪を問われない)というもの。
とんでもない掟ですよね。こんな犯罪者天国みたいな世界では絶対生きたくないですね…(;・∀・)。
それで物語は、両親を殺された主人公の少年が三日間を過ぎても掟を破って犯人を追いかけるところから始まり、やがてはシビリアン(この世界の荒廃した大地に生きる人々)とイノセント(シビリアンを監視、管理する支配階級の人々)との階級対立、闘争へと向かって行く…
こう書くと、とてもシリアスな物語のようですが(後半には少しシリアスな展開もありますが)、基本的にはギャグ満載でキャラクターたちが元気いっぱいに動き回るといった、楽しく観れるアニメです。
ちなみにこの作品の監督は機動戦士ガンダムシリーズの生みの親、富野由悠季(とみのよしゆき)氏で、製作会社はサンライズ(当時は日本サンライズ)です。
少しのつもりが説明が長くなってしまいましたが、さっそく曲の紹介を…
戦闘メカザブングル EDテーマ 「乾いた大地」
歌っているのは、串田アキラさん。
アニメや特撮番組の主題歌や挿入歌を歌われている方ですが、本来はソウル、R&B(リズムアンドブルース)の歌手です。
男性らしい力強く逞しい歌声が、この曲を表現するのにピッタリですね。
この串田さんに関するエピソードで自分が感銘を受けたのが、串田さんは仕事を共にする相手の芸歴や年齢に関係なく敬語を用いて丁寧で紳士的な話し方をされるそうで、その事をあるラジオ番組にゲスト出演した際にリスナーから質問されると、「(自分は)敬意を持って接する方が気持ち良いので、自然とそういう話し方になる」、「ベテランという立場上、こういう話し方は相手を恐縮させてしまうかもしれないが、なかなか直らない」という趣旨の発言をされていたそうです。
あと、作詞者は井荻 麟(いおぎ りん)という人ですが、これは富野由悠季氏の作詞家としての名前だそうです。
歌詞で言うと、自分は2番目の歌詞の
♪もしも夢があるのなら
♪捨てよう今は辛いから
♪明日の命を繋ぐため
♪今日という日が消えてゆく
というところが特に好きですね。
「とかく思い通りにいかなかったり、辛いことや大変なことが多い人生だけど、それでも諦めずに希望を抱いて生きて行こう!」
…と、励まされているみたいに感じます(自分で勝手に思っているだけだけど…)。
ところで戦闘メカザブングルというと、どちらかと言えばOPテーマである「疾風ザブングル」の方が知られていると思いますが、こちらも辛い時や嫌なことがあった時、むしゃくしゃしている時などに聴くと元気をもらえますよ…(^_^)。
最後に、戦闘メカザブングルはSFロボット(プラス冒険活劇)アニメなので、登場メカ(ウォーカーマシン)についても少し。
この当時のロボットが登場するアニメというと、物語の最初から最後まで主人公が搭乗する機体は同一機体というのがお約束だったのですが、その鉄則を初めて打ち破ったのが戦闘メカザブングルでした。
前半の主役メカ ザブングル
後半の主役メカ ウォーカーギャリア
つまりは、それまでは主人公の乗るロボットがまるで人間の相棒のような扱いだったのが、壊れたら乗り換える(場合によっては乗り捨てる)んだ。要するに、ただの機械なんだ。
…ということを初めてちゃんと描いたのが、戦闘メカザブングルということです(機動戦士ガンダムでも主役メカの交代劇はなかった)。
なんか、こんな事言ってるとまるで馬鹿みたいですが(^_^;)、それだけ当時としては画期的でした(当時、リアルタイムで観ていた人なら共感してもらえるかも…)。
それにしても、当時は4クール(およそ1年間、1クールは3カ月で大体全11~13話)全50話ぶっ通しで制作、放映していたんですね。
作品のクオリティが当時と今では違うのもありますが、製作委員会方式で製作される現在のアニメでは考えられないですね…。