どーも、castom98です。
以前、ロット物からトンデモない掘り出しものをゲットした記事を書きました。
今回は、そのロットに混じっていた別の珍品を紹介。
個人的には、以前紹介した品より今回の物の方が希少度が高いと思ってます。
国名左書 昭和22年4月1日 日本橋
何と何と、また国名左書塔30銭切手の一枚貼り使用例。
まさかこの使用例が複数手に入るとは、夢にも思いませんでした。
切手に興味の無い方のために例えると、将棋サークルでメンバー募集したら藤井聡太が来たくらいのインパクトです!
パッと見、以前紹介した使用例と同じに見える・・・のですが、注目していただきたいのは消印。
日付が昭和22年4月1日です!
今回の消印は以前の使用例よりハッキリ写ってます。
局名は日本橋、年号は分りづらいですが22、中央の月は4、右の日は1と読めます。
検閲印の日付も以前の使用例より遅い4月8日なので、間違いないでしょう。
ここで思い出していただきたいのが、書状30銭時期は昭和22年3月31日まで。
翌4月1日には1円20銭に値上げされました。
・・・つまり、この書状は料金不足のはずですが、そのまま通用しています。
しかしこれは料金不足見逃し例ではなく、正規な使用例だと思います。
例えば3月31日、郵便ポストの最終回収以降に投函された郵便物はどう扱われるのでしょうか?
もちろん翌4月1日の最初に郵便物は回収されます。
回収日は1円20銭料金ですが、郵便物が投函されたのは旧料金の3月31日。
そのため、4月1日の消印を押すものの旧料金の30銭で通用させます。
これを料金改正を「またぐ」という意味で、料金サドル便と呼びます。
・・・この説明であってますよね? 間違ってたら指摘をお願いします。
つまりこの使用例は、希少な料金サドル便の使用例だと思います。
もちろん郵趣家が狙って作成することも可能ですが、このように一般使用で料金サドル便になるのはまさに奇跡といえるでしょう。
料金サドル便自体が奇跡、それが国名左書一枚貼り使用例なのが奇跡、しかもロット物で私の元に来るのが奇跡と、奇跡の三重奏!
もう、消印を確認した時には震えましたわ・・・(汗
差出人・受取人とも以前の使用例とちょっと表記が違いますが、同じ人物・団体でしょう。
仕事上の重要な手紙を、料金改正直前に慌てて投函したのでしょうか?
また、この使用例で差出人が国名左書30銭切手を所持していたことが明らかになりました。
郵便局に持ち込むと、31日の消印か4月1日だと1円20銭切手になりますからね。
この直後の使用例もありますが、1円20銭切手が貼ってありました。
とにかく、国名左書塔30銭の一枚貼り使用例が複数手に入ったのには驚き。
引き寄せ神様、ちょっとくらい休んでもいいのよ?