メールの書き方と言葉遣いで残念な人・・・
皆さま、ごきげんよう。
日本プロトコール・マナー協会の船田でございます。
わたくしのところには、「自分では悪気はないのですが、メールでも対面でも人に不快感を与えているような言葉遣いや物言いみたいなので悩んでいます」というお悩みから、ご受講くださる方も多数いらっしゃいます。
もちろん全員ではございませんが、多くの方に当てはまりますのが、ご自身では悪気はなくても、最低限のメールのマナーができていないことや、言葉遣い、特に基本的な敬語が間違っていたり気の利いた優しい言い回しが出来なかったりで、
お相手に敬意を持っていてもそれらが伝わらなく誤解を招いていらっしゃいます。
メールにおきましては、特にお若い方々は使用頻度が下がり、LINEでのやり取りが中心になっているため、メールの書き方をお気になさらないのでしょう。わたくしのもとにさえ、時々ビックリするようなメールをいただきます。(年齢に関係ないですね)
その方の性格をある程度存じ上げている分には、「悪気はなくご存知ないだけだから、これから学んでいただければよい」と捉えておりますが、お相手のことを存じない方ですと、永久にご縁が途絶えてしまう危険性が出てまいります。
ビジネスでは、まだメールを使うことが多々ございます。ビジネスパーソン(それ以外の方も)は、最低限の書き方とお相手との立場を考えて、お相手の気持ちに配慮した言い回し・言葉選びをすることが大切です。
わたくしが本年、素敵だな~と感じた表現のひとつに愛子内親王殿下の園遊会のお言葉を思い出します。招待されたゲストの方が飼っていらっしゃる猫ちゃんのことを、「ぷくぷくに太っています」と明かすと、殿下は笑顔で「幸せな猫ちゃんですね」とお答になったシーンです。
体格のよい猫ちゃんのことを「幸せな猫ちゃん」と表現された殿下。短いお言葉の中にお相手への思いやりを感じる素晴らしい表現と、わたくしも大変学ばせていただいた事柄でした。
お相手との関係を築くものがマナーです。お相手の気分を害さないようにすることが大切です。上記の愛子内親王殿下のように、咄嗟に思いやりあふれる言葉が出るようになると、人間関係に苦労することは減少することでしょう。
ただ、お相手に気を遣ってばかりで、ご自身が疲弊することは、悪循環になりますので、まずは、愛子様のレベルを目指すより、最低限の基本マナーを習得するところから始めるとよいでしょう。何事も、はじめは「型ありき」です。そこに心を入れて、ご自身らしいマナーや言動を築き上げてまいりましょう。
オフィシャルサイト
日本プロトコール・マナー協会 (protocol-manner.com)
法人向け研修サイト
