プロトコール(国際儀礼)の専門知識について
皆様、ごきげんよう。
一般社団法人日本プロトコール・マナー協会事務局の福田でございます。
本格的な冬の寒さが到来いたしましたが、皆様、お変わりございませんでしょうか。
本日は、お休みの生徒様が先日奈良へご旅行に行かれた際のお土産で、吉野拾遺の葛湯を頂戴いたしましたので(ありがとうございました)、ウェルカムドリンクとしていただきました。
冷え冷えとした本日に、甘くとろみのある葛湯は、身体がリラックスして温かくなり、柔らかくやさしく包み込んでくれるようで、まさにピッタリでございました。
さて、プロトコール・アドバイザーコース第3回目の講座は、プロトコールの専門知識Ⅰについてです。
本日の講座も盛沢山でありました。その中でも、国際儀礼の重要な原理や国旗に関する儀礼の知識について、少し触れてみたいと存じます。
まず重要な原理といたしましては、どんな情勢であっても、常に、相手国にたいし友好的な雰囲気が保てるように心がけることです。
それは、国であっても人であっても同じであり、その国(人)を大事にし、心地よさ、快適さを与えることに他なりません。
まさに、敬意を表するということですね。
例えば、秋篠宮ご夫妻が外交樹立100周年となるトルコをご訪問されましたが、これも危機に際して互いに助け合ってきた両国の歴史の積み重ねでございます。特に、互いに地震が多い国でありますから、震災時には助け合っております。
東日本大震災の際も、友好国の方々が災害見舞、救助活動の援助のために日本へおいでくださいましたが、その中でもトルコの救助隊の方々が一番最後まで日本に長くいらしてお力添えくださったそうで、まさに両国の絆や思いの深さを感じる素敵なエピソードですね。
このように「相互主義」と申しまして、国同士のお付き合いは両国が同じくらいの分量の「思いやり」がないと成り立たないわけでございます。
本当に重要な原理ですよね。
また国旗につきましても様々学びましたが、大切なことは、国旗を掲揚するときは外国旗のみだけではなく、必ず自国旗も一緒に掲げることです。そこでお互いの対等性を示すことができますし、掲揚の時間=敬意の表意でありますから、掲揚の順番は当然外国旗から先に掲揚し、降納するときには、後にするということになります。
国旗は「御国そのもの」ですから、当然大切に扱わないといけませんし大変デリケートです。
ですから必要以上に難しく考え、自分たちとは縁遠くかけ離れた存在のように「国旗」を感じてしまわれる方も多いのではないでしょうか。
わたくしもそうですが、こちらのアドバイザーコースを受講するまでは、自分には国旗を掲揚する機会もないですし、正直申しまして関係のないことだと思っておりましたが、レッスン内容や本日ご受講された生徒様のエピソードもお聞きいたしまして、やはり自分たちの日常生活にも関わりのあることだと、改めて感じた次第です。
例えば、その生徒様の甥御様が通われている学校には、外国の学生さんも多いそうなのです。ですから日頃の学校生活で共に切磋琢磨する中、お互いの国旗について学んだり、掲揚し合ったりすれば、自ずとお互いの国の文化や歴史などにも興味がわいて、とても楽しく友好的になれると思うのです。(まさに異文化コミュニケーションですね)
何も堅苦しく学ぶ必要はございません。子供たちは柔軟ですから一度学べばきっとスポンジのように何事も沢山吸収し、自然と理解し合えることと存じます。
まさに、これこそ現在のグローバル社会において肝要なことではないでしょうか。
船田理事長もわたくしも、協会でご縁のある生徒様皆様には講座で学んだ知識等を、ご自分の日常生活の中でお役立ていただくのはもちろんのこと、できれば広く社会に還元していただきたいと願っております。
それは当校の認定講師様になっていただくこともたいへんうれしいことではありますが、社会への還元の仕方は何も講師になることだけではございません。
地域ボランティアやコミュニティへの参加、町おこしや各種イベントヘの参加、関係団体への支援や協業、学校との連携など多種多様な形がきっとあることでしょう。
それぞれの形で生徒様皆様のご尽力が実を結びますことを心より祈念いたしまして、本日わたくし福田のレポートを終了させていただきます。
レッスン後は、理事長お手製のクリスマスプレートをいただきながら、和気あいあいと楽しい時間を過ごしました。
本日も最後までお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。
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