「親切」は何故、「親を切る」と書くのでしょう?
皆さま、ごきげんよう。
日本プロトコール・マナー協会の船田でございます。
菊が見ごろを迎え、国内のあちらこちらで「菊まつり」が開催されていますね。すでに鑑賞に行かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当校でも、昨日から、南青山校・横浜校ともに生花の菊を飾っており、清涼感ある爽やかさと気品あふれる香りが漂っております。
菊は奈良時代に中国から渡来し、菊の栽培がはじめられました。そのあと、江戸時代に5大節供のひとつとして「9月9日:重陽の節句」が制定されたことから日本のブームとなり、品種改良が進み現代に至っております。
皇室の家紋であり、長寿の効能があったり、その美しさから観賞用としても日本人に愛されてまいりました。
日本人と関係性の深い「菊」。休日を活用してご堪能されてはいかがでしょうか。
そういえば、先日のアドバイザーコースの年中行事の講座の際に、生徒さんのお一人が、菊の「被綿」を鑑賞に行かれた際のお写真を皆さまに見せてくださり、とても話題になりましたことを思い出しました。
さて、前置きが長くなりましたが、本日は、プロトコール講師の視点から「親切」という言葉について解説したいと存じます。
世界には、価値観も多様な多くの民族が暮らしております。「プロトコール」や何か一つの法則ではくくることができない社会になっております。
しかし、どちらのお国の人であっても、接した人から快適さや敬意を込めた扱いをされることを望んでいることは確かなことでございます。ですから、接する側になったときの心得としては、「親切さ」と「敬意」を大切にすることです。これは、プロトコールでも共通の認識です。
ところで、日本語で書くときに「親切」という単語は、なぜ「親を切る」と書くのでしょうか?
実は、「切」は、「切断する」という意味だけではなく、「心から」「心を込めて」「ひたすら」という意味もございます。ですから、「切に願う」などという使い方をいたしますよね。また、刃物をあてる様子から「身近」「行き届く」などの意味もあります。
このことから、「親切」とは、身近に寄り添って行き届くようにすることから、このような漢字で書くようになり、「相手を思いやり、心配りが行き届くようにすること」という意味になりました。
国内外のどのような人にも、親切にする際には、小さなことでも心を込めて相手のために尽くすことが大切です。そうすることで、お互いに気持ちよく過ごしてゆくことができることでしょう。
日常的に使っている言葉も、背景を調べてみますと、新しい発見や気づきを得ることがあるものです。言葉の意味をしっかりと知ることで、心がこもり、お相手に伝わりやすい言動につながっていきます。
当たり前の言葉ほど、その意味を調べ、知り、心ある振る舞いを心がけてみてはいかがでしょうか。
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