スラスラ書くコツ。思いやりを添える寒中見舞い | (一社)日本プロトコール・マナー協会 理事長 船田三和子のインナービューティーライフ

スラスラ書くコツ。思いやりを添える寒中見舞い

皆さま、ごきげんよう。

日本プロトコール・マナー協会の船田でございます。

 

仕事始めから飛ばし過ぎまして、途中でダウンいたしましたが、復活いたしました。すさまじい量の仕事をしておりますので、もう、半年くらい経ったかのような気さえいたします・・・

 

計算いたしますと、新年がはじまってから24分の1が過ぎたところですね。今年も目標の一つは、「無理なく生きる」ということでしたが、すでにスピード違反^^ 軌道修正いたしましょう。

 

さて、寒の内(小寒の1月6日から立春前日までの30日間)に入り、寒さと乾燥が厳しくなってまいり、体調を崩される方が多くいらっしゃいます。どうぞお大事になさってください。

 

ところで、寒の入りから9日目を「寒九」と呼ばれているのをご存知でしょうか?「寒九の水」、「寒九の雨」という言葉があります。寒九の水は、寒さと乾燥のために雑菌の繁殖が抑えられるため、一番水が澄む日とされ質が良いと昔から言われておりました。最近では、水を汲みに行くのは現実的ではないかと存じますが、「寒九の水汲み」と呼ばれる伝統行事を守っていらっしゃる方々もいます。

また、「寒九の雨」は、慈雨と考えられ、豊作の兆しといわれておりました。今年の寒九のあたりでは、横浜も雨、みぞれが降りました。豊作でありますように・・・

 

このような寒さと乾燥が厳しい時期に、お相手の健康を気づかう「寒中見舞い」をお送りしてはいかがでしょうか。今週、わたくしのもとにも、生徒さんたちからたくさんの寒中見舞いのおはがきが届きました。お一人おひとりの思いやりの心が伝わってまいり、心がほっこり、嬉しい気持ちになりました。ありがとうございます。

 

年賀状をはじめ、手紙文化が薄れてきている時代ですが、やはり頂くと嬉しいものです。ラインやメールより手間がかかる分、気持が伝わりやすいですよね。

 

形式にとらわれたり、特別な言葉を紡ごうとしなくても、ひと言でも手書きだからこそ伝わるものがあるのです。

 

わたくしが時流に則った、お勧めの書き方をご紹介いたします。

①ラインやメールだとスラスラ言葉が出るのに、紙に向かうと筆が進まなくなってしまう、言葉が出なくなってしまうという方は、はじめにスマートフォンやパソコンで文章を打ってみてはいかがでしょうか。それを、はがきやカードに手書きで書くのです。書く機会が少なくなってきておりますので、はじめから紙に向かうと、頭が真っ白になりがちです。ぜひ、試してください。

 

②はがきやカードのデザイン性をうまく使ってみてはいかがでしょうか。文房具やデザイン文具の総合メーカーミドリの公式通販 (midori-store.net)例えば、下のお写真は、株式会社デザインフィル様のミドリブランドのはがきです。はがきの片面いっぱいに、季節が大胆に美しく描かれており、越前和紙にシルク印刷され、上品な艶感があります。

このようなはがきは、美しいだけではなく、メッセージ性も強いため、絵柄が書かれていない面に、少しのメッセージだけでも喜ばれることが多いです。

さらに、封筒に入れてお送りいたしましたら、特別感が増し、より一層喜ばれます。

揺らぎやすい世の中だからこそ、お相手のためにほんの少しの思いやりを届けてみませんか。

 

最後に、プロトコール講師としての考えでございます。

近年、日本では手紙文化が廃れてきておりますが、海外では、手書きのメッセージを大切にされています。異文化同士の交流では、「相互主義」「異文化の尊重」というのがあります。お相手から頂いたお手紙に、返信しないのは、これらに反する態度と捉えられてしまうこともございます。そうしますと、信頼関係が構築されずらいということになります。また、文化的にも劣っていると捉えられることもございます。

 

海外の方とお仕事やお付き合いがある方は、上記の側面からも、手書きのメッセージの習慣をお持ちになるとよいでしょう。

 

日本プロトコール・マナー協会

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