二本松藩主の丹羽家は信長に仕えた長秀の孫(光重)を祖とし、菩提寺である大隣寺(二本松市成田町1)には、二代を除く初代から九代までの墓が並んでいる。

 墓石のほとんどは五輪塔だが、土台が大きい変則的な形状だった。また、墓所は二百年に渡って増設されたはずだが、まるで完成形を予想したかのように統一が取れている。