宮之城島津家は分家の伊作家から島津本家15代当主になった貴久の弟を祖とする島津氏の庶流で、薩摩藩の中では一門家に次ぐ家格として家老職を歴任した。

 墓所は薩摩郡さつま町虎居の宗功寺跡にあり、寺は廃仏毀釈で残っていないが、墓石を石屋で覆った石廟が特徴的で、2代忠長以降の墓が整然と並ぶ様は壮観。また、彫りの深い石彫は芸術性も高い。