大台城という城は、茨城県潮来市の堀之内大台城や千葉県山武郡芝山町の大台城と割と近いところに複数あるのですが、今回は千葉県印旛郡栄町にあった大台城をご紹介します。
大台城跡は現在、栄中学校や駒形神社の敷地となっていて、安食(あじき)駅から徒歩20~30分くらいで行くことができます。
安食駅。
JR東日本の成田線(常磐線直通含む)が乗り入れています。
栄町にある唯一の駅です。
成田線の我孫子支線は、他の成田線と直通していないため、常磐線の一部みたいな扱いを受けている感じがします。
駒形神社と栄中学校の方へは、こちらから進んでいきます。
駒形神社と栄中学校の間の道が、空堀跡に思えて仕方ありません。
栄町立栄中学校。
大台城の主郭跡に位置しています。
中学校の敷地内にはむやみに入れませんので、今回は外観のみです。
1556年(弘治2年)に依田印旛守が大台城を築き、弟の兵助に守らせたと伝えられています。
駒形神社の鳥居。
1111~1151年(天永2年~仁平元年)にかけて、駒形神社のあたり一帯が洪水や干ばつにみまわれて飢餓が続いたため、郡司大浦朝臣廣足が五穀豊穣の神を祭ったところ、翌年秋豊作となったと伝えられています。
以後も民の食が案ずるようにということで、村の名前を安食と改めたといわれています。
駒形神社のHPは↓↓
https://komagata-ajiki.net/
駒形神社の拝殿。
1974年(昭和49年)に再建された拝殿の裏には、1806年(文化3年)に再建された本殿があります。
本殿は栄町の文化財に指定されています。
御神木胎内くぐり。
御神木の中をくぐることができるそうです。
御神木の中を通るなんて、何か罰当たりな気がしましたが、通りました(笑)
本殿の裏あたりに土塁跡と思われる盛り土がみられます。
1574年(天正2年)に敵襲によって落城したといわれていますが、詳細は不明です。
また、1581年(天正9年)の龍台合戦の際に、栗林義長を迎え撃つために織田方の武将が安食に陣取ったとされていて、安食の陣がこの大台城と考えられています。
大鷲神社。
大台城跡と安食駅の間にある神社で、徳川家光が3代将軍となった際に、春日局がお祝いとして金色の鷲を奉納したと伝えられています。
大鷲神社の拝殿。
拝殿の裏には1831年(天保2年)に建てられたといわれる本殿があります。
本殿は栄町指定の文化財となっています。
これといって目立った遺構はありませんでしたが、ここに城があっても不思議ではないなという感じはしました。
では、短めですがこの辺で。
おしろまなぶ。