壬生城(下野国・栃木県下都賀郡) | おしろまなぶ の お城を学ぼう

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今回は、現在の栃木県下都賀郡壬生町にあった城、壬生城です。

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壬生城跡は、現在は壬生町城址公園として整備されていて、壬生駅から徒歩15分くらいのところにあります。

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壬生駅。
東武鉄道の宇都宮線が乗り入れています。

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壬生町城址公園入口。
二の丸虎口に当たるこちらの入口には高麗門が再建(?)されています。

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橋と土塁。
本丸と二の丸を隔てる水堀を渡る橋と、本丸虎口の土塁が何ともいえない素晴らしさ。

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斜めから見た写真。
この雰囲気サイコーです。

壬生城は、文明年間(1469~1486年)に壬生綱重によって築かれたとされています。

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本丸跡。
公園内はとてもキレイに整備されています。

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土塁。
土塁の端には物見があったのではないでしょうか。

1590年(天正18年)の豊臣秀吉による小田原攻めで壬生氏が滅亡すると、日根野氏、阿部氏、松平氏など城主がたびたび変わります。

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土塁上からみた水堀。
水堀の折れが素晴らしいです。

1712年(正徳2年)に鳥居忠英が近江国水口から入城すると、以後壬生城は8代にわたり鳥居氏の居城となり、明治を迎えました。

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町立歴史民俗博物館。
公民館や図書館と並んで本丸跡に建っています。
壬生の歴史や文化にまつわる展示がされています。
公式HPは↓↓
http://www.town.mibu.tochigi.jp/docs/2015021200153/

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壬生町立壬生中学校跡の碑。
かつてはここに中学校があって、移転したようです。

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玄門石。
吾妻古墳の石室内にあったもので、副葬品を納めた前室と死者を葬る玄室の間にあったものです。
なぜ本丸跡に移設されているのかは分かりませんが・・・。

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天井石。
二の丸跡にあたる公園駐車場には、吾妻古墳の石室の天井石が移設されています。

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精忠神社。
壬生城主を代々務めた鳥居氏の先祖である鳥居元忠を祀った神社です。
本丸跡に隣接しています。

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社殿。

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畳塚。
鳥居元忠が伏見城で自刃した際に、その血が染み込んだ畳をここに埋めています。
徳川家康は、鳥居元忠の血で染まった畳を江戸城伏見櫓の階上に置き、登城する諸大名に元忠の忠義を偲ばせたといわれています。
明治になって江戸城が明け渡されると、畳は鳥居氏にゆかりのあるこの地に移されています。

では、この辺で。


御城学。