長岡城(越後国・新潟県長岡市) | おしろまなぶ の お城を学ぼう

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訪問したお城について書いていきます。

新型コロナウイルスに感染してはや1週間、なかなかスッキリといかないですね。
少しずつ仕事復帰していこうと思うのですが、しばらくは体力を戻しつつといった感じです。


昨年の秋に娘と映画館に見に行った映画、『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』がBlu-rayになって(DVDもかな?)発売されています。
ちょっぴり悲しくて、ちょっぴりホラーな(?)お話となっています。

さて今回は、現在の新潟県長岡市にあった城、長岡城です。
割と最近、再訪した際の写真を加えて再編成してお送りするのですが、再訪してから何ヵ月か経ってしまっているのはご愛敬です(汗)
また、最近訪問した写真と、随分と前の写真が混在していますが、ご了承ください。

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長岡城の本丸跡には現在、JR長岡駅がそびえ立っていますので、徒歩0分といいますか駅そのものといいますか・・・。
上の写真は長岡駅の新幹線待合室内にある案内版です。

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長岡駅大手口。
JR東日本の上越新幹線と信越本線(上越線直通含む)が乗り入れいています。
かつては越後交通栃尾線も乗り入れていましたが、1975年(昭和50年)に廃線となっています。
大手口という名前からも、城がここにあったというのが窺い知れますね。

長岡市は、人口約25万5千人と新潟県では新潟市に次ぐ2番目の都市で、長岡まつりの大花火大会が有名です。
2005年(平成17年)に南蒲原郡中之島町、三島郡越路町、三島町、古志郡山古志村、刈羽郡小国町を編入し、さらに2006年(平成18年)には栃尾市、三島郡寺泊町、与板町、和島村を、2010年(平成22年)には北魚沼郡川口町を編入しています。

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長岡城本丸跡の碑。
長岡駅の大手口を出てすぐのところにあります。

長岡城は、蔵王堂城に代わる城として、1616年(元和2年)に堀直寄によって築かれました。
堀直寄が1618年(元和4年)に越後国村上へ転封となると、代わって入封した牧野忠成が長岡城築城を継承、完成させました。
以後、牧野氏が代々越後国長岡藩の藩主としてこの地を治め、明治を迎えます。

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正三尺玉と二尺玉の打揚筒。
長岡花火は全国的にも有名ですが、その打ち上げ用の筒が保存用として長岡駅前に設置されています。
それにしても大きい・・・。


長岡城址の碑と長岡城二の丸跡の碑。
長岡駅大手口から徒歩数分のところにある、アオーレ長岡の敷地内にあります。

1868年の戊辰戦争では、長岡藩は徳川家を支持し、藩主・牧野忠訓と家老の河合継之助はガトリング砲など西洋の最新兵器を購入して新政府軍との戦いに備えます。


城内稲荷神社。
先ほどの石碑の隣にあります。
長岡城の築城責任者を言い渡された奥村というものが、ある雪の日の朝に長い芋(麻)の皮をくわえた白狐を見つけます。
その白狐が麻を引きずった線が兜の形をしていたため、これに従って城の縄張りがなされたという言い伝えがあります。
このため、長岡城には苧引形兜城(おびきがたかぶとじょう)という別名があります。


アオーレ長岡。
長岡市役所本庁舎、アリーナ、市民交流ホールなどが入っている複合施設で、2012年(平成24年)にオープンしました。
「アオーレ」というのは、長岡の方言で「会いましょう」を意味する「会おうれ」から来た、とのことです。

長岡藩の獨立特行を主張して新政府軍と小千谷談判をおこないますが、これに決裂します。
長岡藩はこれをうけて奥羽越列藩同盟に参加し、新発田藩など越後5藩もこれに加わりました。
新政府軍との激しい攻防(北越戦争)の末に長岡城は落城、一時は城を奪還するも再び落城し、会津へ敗走しました。


長岡城堀跡の土留杭。
アオーレ長岡の地下駐車場の一角にあります。
水堀の壁面が崩れるのを防ぐために土留めとして用いた土杭を復元展示したものです。

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長岡市郷土史料館。
長岡駅から車で10分くらいの悠久山公園内にあります。
こちらの石垣の一部に長岡城の石垣が使われているようです。
ずいぶん離れたところに模擬天守を建てるなぁと思いましたが、こちらの悠久山公園、長岡藩3代藩主・牧野忠辰がこの地で杉や松、桜を植えて育てたのが始まりとされています。
全くゆかりのないところに建てたわけでもないんですね。
郷土資料館については↓↓
https://www.city.nagaoka.niigata.jp/shisetsu/bunka/kyoudo.html

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河合継之助の碑。
河合継之助は江戸時代末期の長岡藩牧野家の家臣で、戊辰戦争の際に長岡藩を率いて新政府軍と戦ったことで有名ですね。

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蒼柴(あおし)神社。
1722年(享保7年)に長岡藩4代藩主・牧野忠壽(ただなが)が長岡城本丸内に建立した社が始まりとされています。
1781年(天明元年)に、9代藩主の牧野忠精(ただきよ)が現在の社殿を造営して悠久山に遷座し、蒼柴大明神となります。
1871年(明治4年)の神仏分離令により蒼柴神社となり、現在に至ります。

1898年(明治31年)以降、本丸跡はJR長岡駅となっていて、他も市街地となったことや、第二次大戦中の長岡大空襲とその復興のために大幅な区画整理や開発がなされており、遺構は全くといっていいほど残っていません。

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蒼柴神社の鳥居。
蒼柴(あおし)と聞いてピンとくる方もいると思いますが、漫画「るろうに剣心」に出てくる四乃森蒼紫は、蒼柴神社がその名の由来なのだそうです。

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蒼柴神社の社殿。
蒼柴神社の公式HPは↓↓
https://www.aoshijinja.or.jp/

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へぎそば。
越後長岡小嶋屋CoCoLo長岡店(長岡駅ビル内)でいただきました。
へぎそばは「ふのり」という海藻をつなぎに用いているのが特徴で、魚沼地方発祥とされているそばです。
とてもおいしかったです(感想が貧困ですみません)。
越後長岡小嶋屋さんのHPは↓↓
https://www.nagaokakojimaya.com/

では、この辺で。


おしろまなぶ。