大津城(近江国・滋賀県大津市) | おしろまなぶ の お城を学ぼう

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訪問したお城について書いていきます。

今回は、滋賀県の県庁所在地・大津市にあった城、大津城です。
7年ぶりくらいの再訪となりましたので、以前のものを大幅に再編集しています。



大津城跡は現在、びわ湖浜大津駅や大津港周辺一帯となっていて、びわ湖浜大津駅からはすぐ、大津駅琵琶湖口からは徒歩15分くらいです。


大津駅琵琶湖口。
JR西日本の東海道本線(琵琶湖線)が乗り入れています(山陽本線、北陸本線、草津線乗り入れ含む)。
大津駅は京都駅から2駅しか離れていないため、大津市は京都市のベッドタウンともいえます。
大津市は人口約34万人で滋賀県の県庁所在地ですが、京都府の府庁所在地である京都市と隣接しています。
府県庁所在地同士が隣接している例は、他にも仙台市と山形市、福岡市と佐賀市とありますが、これらと比べても大津市と京都市は中心部同士が極めて近いという特徴があります。


びわ湖浜大津駅。
京阪電鉄の京津線(京都市営地下鉄東西線直通含む)と石山坂本線が乗り入れています。
元々は国鉄の大津駅として開業しましたが、東海道本線のルート変更に伴い大津線の浜大津駅となり、その後は大津電車軌道(後の石山坂本線)の開業によって大津線は貨物線となったのちに廃止されています。
2018年(平成30年)3月までは浜大津駅という駅名でした。


大津城跡の碑。
びわ湖浜大津駅から道路をまたぐ連絡橋を降りてすぐのところにあります。
この周辺がかつての本丸だったと推定されています。

大津城は、1586年(天正14年)に豊臣秀吉が浅野長政に命じて坂本城にかわる城として築城させました。


大津港。
かつては琵琶湖の水運拠点として栄えましたが、東海道本線が陸路になって水運が衰退してからは遊覧船の発着地となっています。
港湾整備により琵琶湖を埋め立てていますので、大津城の本丸は大津港の手前までだったと思われます。


大津城の石垣の石碑。
びわ湖浜大津駅から徒歩数分のところにある、朝日生命大津ビルの一角にあります。
ここでは三の丸の石垣が発掘されていて、今も地下に眠っているのでしょう。


こちらの植え込みは大津城の石垣を模したものなのだそうです。

関ヶ原の戦いの際、当時の城主・京極高次は東軍に属して大津城に籠城、激しい攻防の末に降伏・開城しました。
この際に、毛利元康が率いる西軍の大軍を大津に食い止めた功績を讃えられ、京極高次は若狭国小浜へ加増転封されました。


大津城外堀石垣。
さらに数分歩いて商店街に向かっていくと、曳山展示館の脇に石垣があります。
石垣の上には立派なブロック塀が設置されていて、こちらの行く手を阻んでいます。
といっても、この石垣から先は城下町ですので、ここを登ったところで本丸からは遠ざかっていくだけですが・・・。


近付いてみると、この通り矢穴を見ることもできます。

代わって戸田一西が入城すると間もなく大津城は廃城となり、資材は彦根城や膳所城に転用されました。



ちゃんぽん亭ビエラ大津店。
大津駅琵琶湖口の駅ビルにあるこちらのお店でお昼を頂きました。
公式HPは↓↓
http://chanpontei.com/


近江ちゃんぽんの辛みそ(850円)。
滋賀県のご当地ラーメンらしいということで、頂きました。
寒い日に訪問しましたので、体がとても温まりました。

久々の訪問となりましたが、商店街に残っている石垣も見ることができましたし、以前よりも大津城を楽しむことができました。

では、この辺で。


御城学。