それを感動と呼ぶんだ。
たくさんのお祝いメッセージありがとうございました。
ホントにいろんなひとから言葉をいただきうれしかったです。
赤ちゃんが生まれてもこんなに変わらず接してくれるんだとすごくほっとしました。
ホントに何度も繰り返していますが、わたしは母というものになるのがとても怖かったのです。
なんだか今までの自分が全部なくなってしまう気がして。
躊躇なくその道を選び、進んでいって、わたしの知らない人になっていくような友人に接するたびに恐ろしかったし寂しい気持ちも抱きました。
SNSで一人称が「ママ」や「母ちゃん」になって子供一色になっていく投稿を見るたびになんとも言えない気持ちになりました。
それがいいとか悪いとかではなくてね、わたしにはどうしても得体が知れないものに思えて、そうなるイメージが持てなくてね。
わたしが赤ちゃんを産んでまだ数日ですが、世界はまだ同じようで安心しました。
ちゃんとわたしはヒロヤユウコだった、大切なものがひとつ増えただけで。
これからどうなるかはわからないけどね、目に映る新しい景色に動く心は間違いなく自分のものなんだと。
今夜で入院生活も終わりです。
後半はあっという間に感じました。
この東京に雪が積もった日も病院のなかにいたので、外の世界がいまどんなのか全くわからずにいます。
きっと一気に寒くなって冬が訪れてるんだろうね。
わたしの一番好きな季節。
今年はずっと窓から眺めるだけになってしまうだろうけれど。
一度だけ11月の大雪を体験したことがあります。
秋田に働きにいっていたときに雪が積もったんです。
そのとき何を想って何をしたか、いまでも鮮明に思い出せます。
たくさんの忘れられない景色があるのはとても幸せなことだよ。
たとえちくりと痛い記憶だとしても。
あれから手術のあとの痛みは日に日におさまっていき、いまは激痛を感じることはなくなりました。
立ち上がったり歩いたり笑ったりするとまだまだ痛いけれど、地獄の痛みは通り過ぎました。
人間の回復力はすごいなと感心しています。
もう2度とこんな思いはしたくないと思いますけどね、少なくともいまのところは。
そして今度は新たな痛みが始まりました。
授乳がスタートしたのですが、それに関するあれこらがね、もう痛いのなんの。
まだまだ慣れないから難しいですしね。
これもまた生まれてはじめての体験です。
3時間起きに授乳しなければならないから大変だというのは知っていましたが、うまくいけば1度授乳して次まで眠れますが、泣いたりしてうまくいかないときにはすぐに次の回がきてしまいますね。
睡眠不足はそこまで苦痛ではありませんが、やはり楽ではないなと実感します。
でもこの世界を数日しか生きてない誕生してまもない無力でかわいい姿を見ているとがんばらなきゃなと思います。
わたしががんばらないと生きていけないんだよね。
入院生活後半は面会にきてくれたひとたちもいて、とてもうれしかったです。
わたしの友達、じゅんちゃん、ゆいくん、北原愛子さん、ありがとう。
福生の音楽仲間、あいこさん、よしきさん、河村さん、ありがとうございました。
変わらず接してくれてホントに救われたし楽しかったです!
生まれたての奏多もわたしも、毎日生まれてはじめてがいっぱいです。
戸惑いながら悩みながらひとつずつまた新しい世界を知っていくんだね。
明日からはひでぼーの実家でひでぼーの両親とひでぼーとわたしとわたしの母と奏多でも過ごすという、予想もできない新しい生活が始まります。
不安も山ほどですが、1度しかない今という時をめいっぱい生きて頑張りたいです!