
目に映る、心が揺れる。
それだけが確かな。
桜の季節もあっという間で、週の後半にはもう散り始めていました。
職場の横のちいさな公園には大きな桜の木があるのですが、夕暮れ時通りかかったら強い風が吹き、花びらが吹き上げられわたしの上に降ってきました。
風の音。
ひらひら、空から降ってくる花びらを。
見上げて立ち止まる。
この瞬間に既視感を感じるような。
そんな思い出たどっても見つからない気がするような。
どうしてはかないと知るのだろう。
どうしてせつないと覚えたのだろう。
桜の空の下、いつかの日。
恋に落ちた。
かなわない夢をみた。
そんな刹那を。

木曜日は三軒茶屋ヘブンスドアライブでした。
今回は出番が一番目でした。
一番目は難しいですね。
自分たちを求めている人は少なくて。
その瞬間すべてを巻き込むこともできない。
という結果だけで自分たちの価値を評価するほど不確かではないけれど。
それも実力と思えば、やはりいろいろ考えて途方に暮れたりもします。
それでもライブをすれば楽しくて、きっとそれはいいことなんだろうけど、そうやってこなしてしまうことに不安を感じたりもします。
自分たちにとっても、聞いている人にとっても特別な瞬間でありたいです。
どんな方向であっても世界を揺らすくらいのものでないとダメなんだ。
ここ数ヶ月、とにかくたくさんライブをしてきましたが、またこれからを考えるときかもしれません。
もっと世界を揺らしたい、そのためにはわたしの命を削って、わたしの世界が揺れなきゃなんだ。
ライブを見てくださったみなさま、共演のみなさま、ライブハウススタッフのみなさま、ありがとうございました。
引き続きがんばりたいです。
金曜日の夜は福岡から東京に好きなグループのライブを見に来ていた友達と遊びました。
東京に引っ越してきて初めての六本木へ。
なんだかおしゃれすぎる、お金持ちの街。
六本木ヒルズでは桜がライトアップされていて、春まつりというのが開催されていました。
有名店が出している高級屋台でいろいろ買っていただきました。

六本木で夜遊び、なんてできる度胸はないですが、東京ミッドタウンに行って、喫茶店でお茶して楽しい時間を過ごして帰りました。
普段見ることない東京タワーに桜の花。
東京らしい景色ですが。


なんだかわたしは無理して季節に敏感でいようとしすぎているのかもしれない気がしました。
春が美しいと、そう感じる心をなくしてないと確かめようとしすぎているのかもしれません。
目に映る空の青さに号泣した日もありました。
世界の美しさにただただ心が震えた日もありました。
いまのわたしはその感動の記憶をトレースするように季節を追いかけているだけなのかもしれないよ。
いつもの職場の前の道で桜の花びらが降ってきたとき思わずきゅっと鳴った心に思わされました。
ちいさくてもね、心が動くというのはこういう感情なんだよ。
ここがオススメ桜の名所だからとか。
評価が高い旬な音楽だからとか。
人気有名ラーメン店だからとか。
そんなことじゃなくてね。
わたしが世界を歩いて、見つけて、そしてふいに心が揺れるなにかじゃなきゃ。
そして出会って、なぜか惹かれて求めてしまうものじゃなきゃ。
そしてそのわたしだけの心を音にしなきゃ。何も意味はないんだよ。
そうしてきたからこそわたしは僕らの音を愛しているんだよ。
満開に花開く美しさからあっという間に散りゆくはかなさに移り変わる季節のなかでそんな情熱を思い出しました。
探していたい、いつの日かまた鮮やかに心によみがえる、そんな季節を。
触れていたい、いつだってわたしのこの手で。
恋をしたい、わたしだけが知る美しさに。