東京にきて1ヵ月が経ちました。
たった1ヵ月か、なんて思ってしまうほど長い長い1ヵ月でした。
いろんなことがあったように思えれば、何もなかったかのように思えます。
新しい日常の景色はあっという間に見慣れたけれど。
福岡帰省から戻ってきた昨日今日はなんだか変な感覚です。
まるで自分の人生が自分のものじゃないようだよ。
近づけば近づくほど遠ざかるようで。
あんなに強く求めていたものすら見えなくなってしまうよ。
この指先は結局触れてすらいなかったという事実を知るんです。
確かなものを、ここにある確かなリアルを、どうしたって確かめられないや。
わたしはいつだって、真実を掠めることすらできないよ。
今夜はスタジオ練習でした。
たまごパックの天井が懐かしい感じ。
あぁ、結局はこのカタチすらないあやふやなこの時間が、この空間が、この感触が何より確かなものだと知るのです。
音を出した、世界が色づいた。
そんなリアリティ。
あっという間に消えてしまうからこそ、僕らとめどなく、絶え間なく紡いでいかなきゃいけないんだ。
この指先は触れてすらいないわけじゃないんだ、いつだって、なんだって。
大切に想うものであればこそ、手に入れるなんてことはできないんだ。
だからずっと手を伸ばし続けるんだよ。求め続けるんだよ。
この指先で、何度だって確かめて。
確かなものを、ここにある確かなリアルを、
たった一瞬の愛しい今を。

