キミが歌う、その理由を僕は知ることはないかもしれないけれど。
ずいぶん遅くなってしまいましたが、土曜日はDoll Classicaの初ライブでした。
この日に向けて毎週練習を重ねてきましたが、いざ本番になると不安なもので、ドキドキしながら当日を迎えました。
ちょっとうまく調整ができず不安要素を残したリハーサルを終え、みんなでパスタを食べて、ニンベさんを真似して目のまわりを黒くしてから本番に挑みました。
いざ、始まるとやっぱり少し緊張してしまいました。
初ライブだし、絶対にうまくいかせたいという気持ちが先走りすぎてしまったのかな。
がちがちになりながらのスタートでした。
それでも途中からこのメンバーで演奏する楽しさや、この音の心地よさがどんどん勝ってきて最後は思うぞんぶんキラキラの中に落ちていくことができました。
えみちゃんはわたしよりもっと緊張して、MCもできなくなってしまったけど(なんとわたしがステージの前にでてきてハンドマイクでMCするという暴挙にでました)、歌声は全然それを感じさせない、いつも通りの美しく透き通る優しく強い歌声でした。
ギターもこの短期間でめちゃくちゃうまく鳴ってて、その姿はロックバンドのボーカルとして充分なオーラにあふれていました。
ハシモトさんのギターはいつにも増していい音でした。
ハシモトさんのギターはお客さんで見に行っても圧巻なんですが、一緒にやるとまた格別です。
細胞が震えすぎてぞくぞくして、理性が吹っ飛んでしまう音です。
ハシモトさんを見ると笑顔で楽しそうで、それにまた自分の心も振り切れていきました。
ニンベさんはいつもクールでホントにしっかりと演奏されるのですが、ぶれなさの中にも静かな情熱が伝わってきて、ハシモトさんの音と絡みあってさらに気持ちよい空間を作ってくれます。
この異色のとりあわせのようなメンバーですが、ぴしゃり気持ちよくて最高でした。
初ライブ故、あぁ、この曲のここはもうちょっとこんな風に演奏するべきだった、なんて細かい反省は限りなくありますが、それはそれで、とにかく素晴らしく楽しく、夢のような夜でした。
ううん、これは夢じゃなくて、現実。
誰かが夢を見続けてきたからこそカタチになった現実。
そして終わらない夢のはじまりだよね。
大切なものを守り続けて生きていくことはそう簡単ではないのかもしれません。
ずっとずっと必死だったね、きっと僕ら。
譲れないもののために、あれもこれも捨てて生きてきたかもしれないね。
そうして生きてきたからこそ今の僕はここにいるのだけれど、今は少しゆっくり歩いてみてもいいのかもしれないなんて思うのです。
大切なものは変わらないけど。
それを想いながら立ち止まって見上げる空の美しさとか、出会う人たちの優しさとか、何もない時間の穏やかさとか。
それを知ることも意味のないことなんかじゃないはずだね。
そうして少しだけ何かを許せて、少しだけ素直に笑えたら、また大切なもののために心から歌えばいいんだ。
Doll Classicaメンバーのみなさん、共演者のみなさん、ライブハウススタッフのみなさん、そして足を運んでくださったみなさん、ありがとうございました!
またステキな夜に会いましょう!
