被災地ボランティア記 その2 | It's a Beautiful World!

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夜が明けたら/CastingAroundドラムヒロヤユウコの日々のお話です

宮城県東松島でのボランティア、1日目午後。


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午前中の作業が終わったあとは、みんなでコンビ二に行ってお昼ごはんを食べました。

昼ごはんは持参してください、と事前に言われていたので、きっと休む暇もなく働くんだ、と思っていたのですが、コンビニに連れていってくれ、ゆっくり休憩だったのでびっくりしました。


暑いので熱中症にはならないように、たくさん休憩をとるそうです。

万が一、救急車を呼ぶような事態になっても、すぐには対処できないから、と言われました。


たくさん食べて飲んで、よく休んで午後からの作業に出発です。


午後からは道路の草刈でした。

なんだか震災ボランティアといって想像していたのと全然違う作業で拍子抜けしたのですが、ここは移動して再開した小学校の通学路になった道路で、今は草がぼうぼうに生えているので、新学期までにきれいにしたい、ということでした。

来るまではボランティアといえば瓦礫撤去の仕事かな、と思っていたのですが、仕事はいろいろあるようです。

直接震災被害の片づけから、こういった今地域のみなさんが直接作業に当たれないことまで、まだまだやることは山ほどあるといわれていました。


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のどかな緑あふれる田舎道。

夏の匂いに懐かしさがこみ上げてきます。


草刈りかぁ、なんて思ったものの、いざ始めてみると気温が高いのもあって意外と重労働でした。

機械で草を刈る人、残った草を抜く人、掃除をする人、それぞれ役割分担をして作業にあたりました。


ここは一般の車道なのでクルマの行き来もぼちぼちあったのですが、しばらくすると一台のクルマが止まり、なにやらわたしたちに差し出されました。

ビニール袋に冷えたジュースがいっぱい!


午前中清掃した大浜の隣の月浜、とい地区の地区長さんだそうで、わたしたちに差し入れをくださったのです!

なんだか胸がいっぱいになりました。

わたしたちは勝手に来て作業しているだけなのに、みんな自分たちの暮らしで大変なのに、別にわたしたちにそんな気を使わなくてもいいのに、でもその心遣い、その優しさがうれしくて感動しました。

逆にわたしのほうが心を救われたようです。

いただいたジュースは冷たくて、どんな飲み物よりもおいしく感じました。


太陽が傾き始める頃まで一生懸命働いて、無事道路は予定区間の端から端までとてもきれいになりました!

疲れたけれど、それを見たらとてもうれしくて清清しい気持ちになりました。


それからバスに乗り込んで、再びボランティアセンターである野蒜小学校に戻りました。


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小学校の1階はまだ地震の爪あとがひどく、泥で汚れた天井が津波のすさまじさを物語っています。


ここは今までもボランティアセンターとして活動拠点だったのですが、これからは宿泊もできるようにするとのことで、小学校に畳を搬入する作業を手伝いました。

畳を運ぶことってなかなかないですが、結構重たいものですね。

2階の教室まで運び込んで本日の作業は終了です!

おつかれさまでした!


バスに乗り込んで本日の宿泊場所に出発です。


車窓からはあふれる緑、田園風景。


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そして、水没した地域。遠くに見えるガレキの山。やはり何度見てもこの美しさと静かな恐ろしさの違和感を感じます。


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宿までは結構な道のりでした。

本来、作業は気仙沼か南三陸でする予定だったので、宿は岩手県の一関市にされていたそうなのですが、今回は東松島になったのでかなりの距離を帰ることになったのです。

大体2時間くらいはバスに揺られていたと思います。

とはいえ、最初から最後まで爆睡だったので、わたしとしては一瞬だったのですが(笑)


宿に行く前に近隣の「たまごの湯」という温泉に行きました。

ここの温泉はある意味秘湯というのにふさわしいような温泉でした。

山里のなか、大きな看板もなく、明々と電気が灯っているわけでもなく、到着したときもどこに温泉があるの、と思うくらいでした。

ちいさな古い温泉でお風呂も数人入ればもういっぱい、というくらいの広さでみんなでかわるがわるに入りました。


でもこういう温泉ってお湯はいいんですよね。

暑いお湯に入って疲れも一気に癒えました。

お風呂あがりにはすごくフレンドリーな温泉の主のおじちゃんおばちゃんの話を聞いて、アイスクリームを食べて、すごく和んで楽しかったです。

ボランティアに参加するときには予想もしていなかった楽しみがあってよかったです!


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地震で製造がストップしたアイスクリーム。在庫限りだそうです。

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お風呂が終わったら今度は買出しにいきました。

近くのもう閉まっているコンビニを無理言ってあけてもらったそうで、そこで飲み物や次の日の朝ごはんを買ってようやく宿に着きました。


宿、と言っても宿泊場所は公民館です。

一関市の小梨公民館というところを貸していただきました。


晩ごはんは近くの農家レストランからお弁当のデリバリーをしてもらったので、みんなでそれをいただきました。

畳の大きな部屋に長い机をロの字型に並べて、みんなで一緒にご飯を食べました。



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ご飯を食べながら一人ずつ自己紹介と今日の感想を言いました。

全部で何人いたのか、正確にはわからないのですが、大体25人くらいのみなさんのプロフィールを聞きました。

ほとんどが関東のかたでしたが、年齢や職業、またボランティアに参加した動機も様々でとてもおもしろかったです。


いろんな経歴の方がいろんなきっかけでここに来られていました。

意外だったのが、誰もボランティアに参加して、「いいことをしている、何かしてあげている」という感じのかたがいなかったことです。


わたしはもともとボランティアというのは苦手でした。

ボランティアやチャリティーイベントというのはどこか偽善的で敬遠していました。


だから今回も地震のあといろいろ考えたのですが、ここに参加している人たちからはそんな「してあげている」的態度は一切感じました。

みんなきっかけは些細なことでした。

会社で言われたからとか、なんとなくという人もいたくらいです。


だからといって真剣に考えていないわけでもなく、なんというか、すごくバランスよく取り組んでおられたのが印象的でした。

やっぱり何かしたいからこうして働く、でもそれは自分も楽しいから、来たからには楽しく働こう、そんな感じで、わたしも何の躊躇もなく入っていくことができました。

今回来られたいた方の中には毎週来ているかた、もう何度も来ているかたもいらっしゃいましたが、そんな無理のない感じだからこそ長く続けていけるのかもしれません。

わたしもまたたくさんの考えるきっかけをもらいました。


ご飯を食べた後もみんなお酒を飲んだりしてくつろぎながら、いろんな人とお話しました。

いろんな出会いがあってホントに楽しかったです!


楽しい夜ははやいものであっという間に就寝の時間になりました。

畳の大広間をふすまで区切って男女に別れて、眠ります。

ベッドも布団もないので、座布団を3枚並べて布団にしました。


おやすみ、と言ったと思ったらすぐに女性の部屋はあっという間に眠りについてしまいました。

時間はまだ0時前。

わたしはなんだか目が冴えてしまってちっとも眠くならなかったので外に出てみると、男性のかたが何人かと女性が一人、外でおしゃべりしてたのでわたしも混ざりました。


静かで涼しい山の夜。

真っ暗な公民館の玄関に座り込んでしゃべって、修学旅行か一人旅でのゲストハウスの夜みたいで、すごく楽しかったです。

みんな修学旅行なんて年齢ではないのだけど、たくさん動いて汗をかいて食べて、いらない重たいもの全部どこかに置いてきたみたいで、ホントに無邪気に笑えて幸せな気分でした。

こんなときには何の抵抗もなく心の扉を開くことができて、あっという間にみんな友達になってしまうから不思議です。


「明日はやいからもう寝ようか」と2時前くらいに解散になりましたが、長い一日を思い返してはいろいろ考えて、なかなか眠りにつけませんでした。


なんだかボランティアにきてわたしのほうがいっぱいもらったみたいな気がするよ。


夏の夜風と笑い声は心地よくて、まだまだ夜に揺られてたいんだ。


(2日目に続きます)