月明かり、波の音。
誰もいない真夜中の別府湾。
若い頃は散々バカやってきました。
正論なんて大嫌いでした。
今だって正義も悪も、真実も嘘もないと思うんです。
それなのに今わたしは大人として正論を言ってしまうのです。
10年前のわたしなら全力で否定してた正論を、10歳年下の少女に。
わたしも歳をとったな。
なんて思ったけど。
「海が見たいね。」
その一言で真夜中を走り抜けてここまできたわたしはやっぱり10年前とちっとも変わらないバカかもしれません。
永遠に明けない夜を走り抜けて、と歌ったあの頃とそのまま同じ気持ちでなんかはいられないけど。