イチバン真ん中をつかもうとすることが怖かったんです。
だから、外側から一枚づつ薄くはがして食べていきました。
でも、真ん中には何もなかったんです。
それをわたしは最初から知っていました。
知っていて知らないフリをしていただけなんです。
どんなに時間をかけても、
どんなに大切にしても、
そこは最初から、
からっぽ。
鳴り止まない憂鬱はきっとこの雨のせいなんです。
今日もまた眠れない夜。
繰り返す無限ループ。
いつまでもリセットボタンを押せないのは自分のせいなのに。
そしてまた明日も曖昧に笑って、薄っぺらい一枚をゆっくりはがして食べるだけなんです。