一年に一日だけでも幸せな夜があれば、あとの364日も幸せなような気がしていました。
でも、そうじゃなかったみたいです。
その幸せはわたしをなにより弱くしました。
ぬくもりを知らなければ寂しさを知ることはなかったのかもしれません。
愛しさを知らなければ切なさを知ることはなかったのかもしれません。
気まぐれな優しい夢だったんだよ。
わかっているのに、ちゃんとわかっているのに、わたしはまた今夜も果てない天の川の向こうを想ってしまうのです。
どんなに泳いでも渡れる訳などないのにね。
遠い星空。
七夕の夜。