風がホントに気持ちのいい日でしたね。
暖かい日差し、涼しく吹き抜ける風、高い高い青空、澄んだ空気。
街は光をまとってキラキラ輝き、目の前にあるはずの喧騒はどこか遠く、はっとするほど鮮やかな緑がさらさらと音をたてて揺れています。
ふと襲うあの感覚。
どこでもない場所、どこにもいけないわたし、流れる時のなかで宙に浮いてただただ風に吹かれています。
どうしてこんなにも移ろいゆくものは、胸を締め付け、愛しくて切なくて、笑いたいような、泣きたいような歌を歌うの。
見えるはずもない風の行く先にわたしはまた、こんなにも焦がれてしまうのです。

