舞い散る桜が空を春色に染めるのとは裏腹に、冬が忘れ物を取りに戻ってきたような寒い日でしたね。
ありえないくらいのたくさんの感情に毎日自分で押しつぶされそうになって必死に生きてきたのに、すべてが終わってしまった今、うそみたいに全部なくなってしまいました。
感じるのは目の痛みとけだるい眠気だけです。
いや、全部なくなった、はウソですね。
たぶんよく言えば、穏やかに、悪く言えば疲れきってしまった、そんな感覚です。
嵐のような感情はどこへいってしまったのでしょう。
心が飽和してしまったのか、これをあきらめというのか。
降り注ぐ桜の花びらを見上げて、悲しいもせつないも愛しいもなにも感じないなんて。
もう涙もでてこないよ。
きっとこれでいいんだよね。
わたしはもうなにも取りには戻れないのだから。