ただいま横浜駅でムーンライトながらを待っています。
いつかのあの日もこうして待ってました。
デジャブ、なんかじゃなくてただただ思い出してました。
痛みはなくなっても傷跡は消えないように。
いや、そんな大袈裟なもんじゃなくてただそっと過去を眺めているだけです。
東京にはやっぱり思い出が多すぎて、それ故に現在進行形で思い出が増えていき、あまりにもたくさんの言葉にならない感情にいつも翻弄されている自分にある意味驚きさえ覚えます。
東京。
澄んだ月明かりの中、初めて恋を越えて人を愛することを知った街。
降り出した粉雪の中、それを失う痛みに涙さえでなかった街。
果てしない夢を見ることを知り、語り尽くせない夢を語り明かした街。
流されていく自分のはかなさになにもできず声さえ出せなかった街。
変わらないものを見つけては何度も泣き笑いした街。
自分の存在を否定しては肯定して必死にもがいた街。
この街で感じたことはとてもすべて言葉になんかできそうもありません。
でも全部覚えてるんです。間違いなく全部。
何度も繰り返してバカなわたし。
広い世界でとるに足らないわたし。
キラキラ眩しい光の中でなにひとつなくて汚いわたし。
なんてちいさなわたしなんだろう。
♪嗚呼いつかは僕だって消えてしまうだろう
でもわたしは、だけどわたしはまだ生きています。
いままだ生きているよ。
目の前をたくさんの人が通り過ぎていきます。
たくさんの荷物と一緒に座り込んだちっぽけなわたしなんて誰も誰ひとり知らないんです。
でもわたしは生きています。
さよなら、東京。
さあ、電車の時間です。
電車の中で今日のとびきり楽しかったお話を書きますね!
