FIP 4
FIPには特効薬や有効な治療法は残念ながらありません。
いくつか新しい治療法が考案されていますが、まだ確実なものはありません。
対症療法や支持療法で体がウイルスに打ち勝つのを待つしかないのです。
ウイルスを抑えるためにインターフェロンを使ったり、
免疫反応が症状の原因となっているため、
免疫を抑えるためにステロイドなどの免疫抑制剤を使うこともあります。
栄養を半ば強制的にでも摂らせたり、脱水を補正したりなどの支持療法になります。
FIPはコロナウイルスが体内で突然変異を起こして発症すると言われていて、
コロナウイルスに感染してもFIPを発症する子は少なく、
発症率は数%程度と言われています。
が、残念ながら発症してしまうとほとんどの子が亡くなってしまいます。
老齢のネコちゃんで助かった例を見たことがありますが、
子猫や若いネコちゃんの場合は発症するとほぼ助かりません。
非常に怖い病気なのです。
続きます。
FIP 3
胸水や腹水が貯まる病気は他にもいろいろあるので、
特徴的な症状があるウェットタイプであってもすぐにFIPと診断できるわけではありません。
症状などからFIPが疑われた場合、
採血してコロナウイルスに対する抗体が上がっているか調べますが、
コロナウイルスに感染したことはわかっても、それがFIPなのかどうかは判断ができません。
最初に書いたようにコロナウイルスには無症状のものからFIPを起こすものまでいろいろとあるからです。
血液中のタンパク質であるアルブミンやグロブリンに異常が出ることが多いので
これらも一緒に検査します。
ウェットタイプであれば腹水や胸水を少し抜いてその色や性状を調べたり、
その中にコロナウイルスがいるかどうかを調べたりします。
これらの検査と臨床症状を合わせて診断するしかありません。
特徴的な症状に乏しいドライタイプの場合は診断が非常に難しいのです。
続きます。
FIP 2
間が空いてしまいましたが続きです。
ドライタイプの場合はウェットタイプのように腹水や胸水が貯まることはありません。
症状は侵される臓器によって様々です。
肝臓が侵されれば黄疸が出たり、腎臓が侵されれば腎不全になったり、
中枢神経が侵されればケイレンなどの神経症状を現します。
目に症状が出ることが比較的多いようです。
ウェットタイプ、ドライタイプに共通の症状として、
発熱
食欲・元気不振
体重減少
などがあります。が、これはいろいろな病気で出る症状なので何とも言えません。
続きます。