カッサフォルテ犬猫コラム -149ページ目

ワクチンは必要? その3

今日は少し違った観点から見ていきたいと思います。

ワクチンを打つ目的はもちろん病気の予防にあるのですが、
実はワクチンを打っていないと困る別の理由もあります。

最近ではトリミング、ペットホテル、ドッグランなどを利用する際に
ワクチンを1年以内に打ってあることという条件がついているところがほとんどです。
中にはノミ・ダニの予防もしていなければダメというところもあるようです。

あらかじめ予定が立っている場合は事前にワクチンを打てばいいかもしれませんが、
問題は急にそれらを利用しなければいけなくなったときです。
実際に、急に不幸があったためワンちゃんやネコちゃんを預けなければいけなくなったのだけれど、
ワクチンを打っていなかったため断られたというお話をうかがったことがあります。

よくあることではありませんし、あってほしくないことですけれどなかなか切実ですよね。

ワクチンは必要? その2

実際の感覚としてもワクチンで予防できる病気に出会うことは、
少なくともワンちゃんでは非常に少なくなりました。
これはやはりワクチンの効果なのだと思います。
最近では予防接種していないワンちゃんを販売していることがほとんどありませんし、
恐らくですが、その子の親ワンちゃんにも予防接種がしてあるからなのではないかと思います。

しかし、1年後以降の追加接種をやめてしまう方がいらっしゃるのが心配です。
病気によっては一度免疫を獲得してしまえば一生それが残るものもありますし、
時間の経過とともに徐々に落ちていくものもあります。
また、全体としてワクチンの接種率が低くなるとその病気が大流行してしまうこともあり得ます。
ワクチンを打つということはその子本人を守るだけでなく、他の子も守るという意味もあるんです。

少し難しい話になりますが、集団免疫という言葉があります。
集団の中の一定の割合がある病気に対して免疫を持っていると、
その集団の中ではその病気が流行しないということです。
もちろん免疫を持っていない人はその病気にかかりますが、
周囲の人が免疫を持ってるとそこから広がれません。

つまり、みんながしっかり予防接種をしていけば
その病気はいつか根絶できるかもしてないということです。
そのいい例が人間の天然痘です。
非常に死亡率が高い天然痘でしたが、
全世界で予防接種を徹底することによって1980年に根絶が宣言されました。
ある程度以上の年齢の方ならどちらかの方に卵円形の傷跡があるのではないでしょうか?
それが天然痘の予防接種、種痘です

話が少しずれてしまいましたが、自分のワンちゃん、ネコちゃんのためだけでなく、他のワンちゃん、ネコちゃんのためという意味でもワクチンを見直していただけるとうれしいです。

ワクチンは必要? その1

先日、興味深い資料を見ました。
混合ワクチンに含まれる感染症が、
全国の動物病院でどれくらいの割合で診断されているのかというものです。

例えばワンちゃんの場合、パルボウイルス感染症が36.2%の動物病院で、
ジステンパーが12.2%の病院で診断されたそうです。
どちらも生命を脅かす恐れのある怖い病気です。
その他に、咳などの症状を現すアデノウイルス2型やパラインフルエンザウイルスの感染症が
それぞれ17.2%35.3の病院で診断されたそうです。

ネコちゃんの場合、ヘルペスウイルスなどによる伝染性鼻気管炎が95.7%の動物病院で、
カリシウイルス感染症が83.0%、パルボウイルスによる汎白血球減少症が36.8%の動物病院で診断されたそうです。
ヘルペスウイルスとカリシウイルスが他と比べて非常に高いですが、
ワンちゃんに比べるとネコちゃんのワクチン接種率が低いことと
この2つの病気はワクチンを打っていても完全には防げないということも関係しているのでしょう。

どうでしょう?皆さんはこれらの数字を低いと感じますか?高いと感じますか?

ワクチンで予防できる病気については以前に記事にしましたので、こちらをご覧ください。

犬の混合ワクチン
猫の混合ワクチン