カッサフォルテ犬猫コラム -111ページ目

血液生化学1

今回は血液生化学検査についてお話ししたいと思います。
こちらはさらに項目数が多いので何回かに分けますね。

総蛋白(TP)
血液に含まれるタンパク質の量を示します。
脱水やネコちゃんのFIPの時などに高くなります。
肝臓で作られて腎臓から排泄されるため、
肝臓の機能が落ちると生産が足りずに低くなり、
腎臓の機能が落ちると排泄される量が増えて低くなります。

アルブミン(ALB)
血液に含まれるタンパク質のうちの一つです。
脱水で高くなり、肝臓や腎臓の機能が低下すると低くなります。

A/G比
アルブミンとグロブリンの比率を計算したものです。
グロブリンは血液に含まれるもう一つのタンパク質で免疫などに関係します。
肝臓や腎臓病などのアルブミンが低くなる病気や、
感染症などでグロブリンが高くなったときに低くなります。

総ビリルビン(T-BIL)
赤血球に含まれるヘモグロビンからできる黄色い色素で
胆汁の主成分です。
赤血球が壊される溶血、肝臓病、胆汁の詰まりがあるとき
などに高くなります。

血球計算2

前回の続きです。

ヘマトクリット
血液全体のうち赤血球などの細胞成分が何%を占めるかを示します。
脱水や多血症などで高くなり、
貧血があると低くなります。

MCV、MCH、MCHCは赤血球恒数と呼ばれ、
貧血があるときにその原因を大まかに分類できます。

MCV(平均赤血球容積)
赤血球の平均的な大きさで、赤血球数とヘマトクリット値から計算します。

MCH(平均赤血球ヘモグロビン量)
赤血球1個あたりに含まれるヘモグロビンの量で、ヘモグロビンと赤血球数から計算します。

MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)
赤血球に含まれるヘモグロビンの平均的な濃度で、ヘモグロビンとヘマトクリットから計算します。

血小板
血液が固まるのに関係する細胞で、
この数値が低いと血液が固まりにくくなったり出血しやすくなります。
急な出血があったときや消費の後で再生が盛んになっているときに高くなり、
慢性的な出血などで消費が多いときや免疫介在性血小板減少症などで低くなります。

血球計算1

血液検査ではどんなことがわかるのか、何回かに分けてお話ししたいと思います。
今日は血球計算についてです。

血球計算とは血液中を流れている細胞の数などを測定する検査です。

白血球
白血球は血液の細胞成分の一つで、外から入ってきた細菌や異物と戦います。
体の中に感染や炎症がある時や白血病などの腫瘍の時に上がり、
ある種のウイルス感染などで下がります。

赤血球
血液の赤い細胞成分で、肺から取り込んだ酸素を体中に運搬する役割があります。
多血症や脱水があるときに上がり、貧血の時に下がります。

ヘモグロビン
赤血球の中に含まれる鉄を主成分とする色素です。
血液が赤く見えるのはこのヘモグロビンが含まれているからなんです。
多血症などで赤血球が多くなるとこの数値も高くなり、
貧血などで下がります。
特に鉄が不足して起こる鉄欠乏性貧血の時に下がります。