ぐうたらトラベラーNAGA














プノンペンでは、いろいろ忙しいが、ナーガカジノのポーカーを調査しに行く。

夜に行くが、テーブルは1卓しかオープンしておらず、フル。

客層は、カンボジア人、コリアン、ファランが3人ほどいる。

しばらく待っていると、ファランやコリアンが来て、第2テーブルがオープンする。


テーブルは、ノーリミットホールデム(NLH)で、スモールブラインドが1ドル、ビックブラインドが2ドルで、バイインは、200ドルから。


以前は、バイイン60ドルのテーブルもあったらしいが、なくなったようだ。

コミッションは10%。 かなり高いが。キャップ(マックス)が5ドルなのでなんとかなる。


プロで時給は、ビックブラインドの2倍だとか?

ってことは、ここだと2ドルなので、時給4ドル勝てば、プロ並みってことなのか???


テキサスホールデムは、ポイペトのカジノでしばらくプレイしていた。

ポイペトだと、ポットリミットホールデムで、スモールブラインド25バーツ、ビックブラインドが、50バーツで、バイインが2000バーツから。コミッションは、3%だがキャップなし。


ホールデムのデビューは、ポイペトであった。バカなタイ人相手だから簡単に勝てるだろうとタカをくくっていたが、ポイペトポーカーはいばらの道であった。

とにかく、ポーカーで生き残っているのは、邪悪なタイ人ばかりで、

ひどい嫌がらせを受け、みんなでアドバイスしあったり、束になってかかって来た。


嫌がらせを受けたのは、自分だけではない。

基本、タイ人という人種は、外国人には負けたくない(金を取られたくない)ようで、


「このブタども、殺してやる!」 


などど、タイ語でひどい悪態をついたり、

一応、ルールを守っているのにも関わらず、

プレイスタイルが気に入らない外国人には、直接攻撃をし、壮絶バトルになり、出禁にされてしまった外国人もいた。


もともとタイ人はあまり好きではなかったが、これがタイ人の本質なのか、金をばらまく外国人はウェルカムだけど、基本的に外人が嫌いなように思えた。

ポイペトポーカーは、 「微笑みの国」には、ほど遠い世界であった。


ポイペトカジノには、ピ~(乞食)も多いが、ずーーっと住み着いて、毎日遊んで暮らしているタイ人もかなり多い。

夫が外国人だというのをいいことに、ずっとカジノで遊んでいる女もいる。


賭け額もしょぼくないので、カジノプロでもない限り、カジノで遊べば

遊ぶほどお金がなくなっていくものであるが、

不思議と、何年も遊んでいるタイ人がざらにいる。


日本だと、「働かざる者は食うべからず」で、

カジノに長く滞在している日本人は、大抵、プロかセミプロばかりである。

もちろん、バカラやルーレットなど、短期的に遊びに来ている日本人もたくさんいると思うが、タイ人みたいに何ヶ月も滞在して、バカラで遊ぶ人はほとんどいないだろう。(一人だけいたが)


しかし、コリアンは別だ。コリアンには、プロ、セミプロはほとんとおらず、長いこと住み着いて、バカラで遊んでいる。賭ける額も大きい。

そして、案の定、金がなくなってしまったコリアンは多数見た。

どうも、コリアンには、「忍耐」というものがなく、すぐにカッカと熱くなってしまうようだ。

コリアンは、特にブラックジャックは向いていないと思われる。


そして、あるコリアンが、

「日本人は「和」を大切にする。日本人は、1人だと弱いが、集団になると強い。

コリアンは、生まれたときから、みんな敵だから、1人でも強いんだ。」

と、言うようなことを言っていた。

コリアンは、1人で勝ち抜いて行かなければならないので、

各地で吠えまくっているということなのか?



それにしても、コリアンは日本人より人口が少ない上に、ウォンも下がって、日本人以上に経済的に苦しいのではないかと思われるが、なぜに、こんなに多くのコリアンが、カジノに長期滞在してるのかが謎である。

フィリピンや、マカオのカジノにも生息してるとか?

しかも、負けまくりだ。 どこから金が出てくるのだろう? 謎である。

カジノだけじゃなく、どこに行ってもコリアン多すぎ。


タイ人だったら、やっぱ、土地の利権とかなのか???

なまけて、遊んでいても、金はつぎつぎ入ってくる人がたくさんいるようだ。

こういう人たちが、いわゆる「黄シャツ派」なのだろう。



初日は、少ししかプレイをしなかったが、ナーガポーカーのプレイヤーは、

ポイペトと違って、そんなに、いやらしくないし、束になってかかってくることもなく、

多少、柄が悪くても、精神的に、らくにプレイができた。


最初のうちは、手がはいらず、フォールドしまくりで、「硬い」イメージができあがり、

行けば、素直に降りてくれるので、ブラフもしやすい。

そして、なんでもついてくる、へたくそなコリアンの両津さん(こち亀の両津さん似)から、

ちょうだいして、1時間くらいで130ドルくらい勝つことができた。



ポーカーデビューが、ひとくせもふたくせもある、いやらしいタイ人の中で

屈辱を味わいながら、長いことプレイしたおかげなのか、

ナーガでは簡単に勝つことができた。


ちなみに、ポイペトポーカーの常連タイ人たちは、あまりにもえげつないので、

何度かプレイした外国人は、みな嫌がっています。