ニューヨークでは今日18年前に起きた
同時多発テロのセレモニーが行われました。
是非、電車の中で、会社の会議の時に、家族との団欒時に、恋人とのデート時に、夫婦喧嘩の最中に音読して多くの方に歴史的なイベントを聞かせてあげてください。
最近フェイスブックフレンドになられた方には
お話ししていないので少し語ります。
2001年9月11日
小生は移民局にアメリカ市民権取得のための
面接が入っていた。
弊社のスタッフが出勤して来て、
「めっちゃ低いところを飛行機が飛んでました。
やばいです。あれ。」
朝のミーティングで、言った。
その後、東京の田島が電話して来て、
「パナシェさん大変なことになってますよ。
飛行機が突っ込んでワートレが燃えてます。
ああ、崩れてます、、、、、、」
オフィスにテレビはない。
スマホは存在しない。
当時のインターネットは電話回線から
進歩した程度。
ネット上での情報も少ししかわからず、
ミッドタウンにある弊社では
情報がほとんどなく何が起きているか
わからなかった。
タワーは崩れた。
日本から知人たちがメッセージを送って来た。
彼らがパニックしていた。
消防車、パトカーのサイレンが
ミッドタウンでも鳴り響いていた。
ビルディングは特にアナウンスメントを
出してはいなかったが、外へ出ると
街角のテレビモニターには人が溢れていた。
なんせ情報がない。
倒壊したビルの中には顧客のオフィスが
沢山ありいつも当時は営業活動で
タワーの中に週1−2回はいた。
当日その時間にタワーの中にいても
おかしくなかった。
サブウェイは走っていない。
アメリカ市民権の面接にもいけない。
移民局はワールドトレードセンターの
真近くにある。
12時10分のアポだったから
その現場にいなくて済んだ。
ついている。
現場に行くのは諦めた。
ロケット弾ミサイルが飛んで来ている。
次はメットライフビルがやられる。
糞尿をばら撒きながら亀が空を飛んでいる。
欲情した猿が戦闘機を操縦し撃ちまくっている。
世界中の犬が発情し人を襲っている。
空飛ぶ大魔王が降臨しタワーを踏み潰した。
飛び牛がエンパイアに登っている。
ミミズ猫がグランドセントラル駅を占拠した。
河童の大群が日本からやってきた。
様々な噂が飛び交った。
社員には午前中に帰宅希望者は帰れと通達。
しかしながら、すべての橋とトンネルは閉鎖。
地下鉄も停止。
メトロノースは午後になってから
アウトバウンドだけがスポラディックに
走り始めた。
小生は車で通勤していたので車は駐車場
だった。
当時の秘書はメトロノース線上に住んでいたので、
秘書のアパートまで行って、
秘書の車でベッドフォードの自宅まで
送ってもらった。
午後4時ごろ、
White Plains の大道に食材を買いに行った。
仕事はできない。
様子を見るしかない。
秘書と自宅に戻り、
バーベキューをしながら、
夕方、夜を過ごした。
秘書は拙宅に泊まって行った。
翌日、何が起きるかわからなかったが、
給与支払いプロセスがあり、
マンハッタンに向かった。
無謀であったが
給与支払いを遅らせるのはいけない
ミッションであった。
その後も毎日マンハッタンオフィスに
仕事に行った。
1ヶ月後に移民局から通知がきて、
面接が行われ、何の問題もなく市民になり
2001年12月にはアメリカ人としての
宣誓式に参加した。
数名の知人が死亡した。
多くの顧客の従業員が死亡した。
ワールドファイナンシャルセンターに勤務していた
弊社の契約社員で、ビルから落ちる人を生で見て
ビルの倒壊を目の前で見て、トラウマ状態になり
精神不安定で仕事ができず帰国した人もいた。
自分の人生の中で戦争に巻き込まれるとは
思っていなかったがよく考えたら、
アメリカはいつも戦争をやっている。
過激な国である。
国際的ヤクザの大親分、アメリカ。
アメリカのビジネスの中心地、
マンハッタンに自分のオフィスを持って、
30年近くを過ごすことは日本に居た時は
想像もできなかった。
毎年、この時期になると
思い出したくなくても、街がNever Forget と
騒いでいるから思い出す。
天災ではなく、人為的にやられたことである。
この国にいる限り、一生付いて回るのが
自己責任であり危機管理である。
いつ死んでも後悔しない生き方。
肉体的に射精できる時は射精しておくべきであり、
パートナーがいて、
コイタスができるのであればしておくのがいい。
この事件を経験した以上、
いつどこで何が起きても驚かない。
日本人の危機管理の甘さが信じられない。
いまだに飛行機の国内線に乗るのに
身分証明書を出さずに乗れるなんてありえない。
過去の人になる前に射精しておこう!
この写真は1週間後にわしが現場に移民局が開いているかどうかを調べる時に撮った写真。
これはエンジニアの八松さんが直接撮った写真。
この後、ビルは倒壊し、八松さんはDebrisまみれになりました。