社会の底辺の仕事 | ニューヨークと東京に暮らす変な経営者のひとりごと

ニューヨークと東京に暮らす変な経営者のひとりごと

(旧タイトル、NYと六本木ヒルズに住む経営者のひとりごと) 
ニューヨークと東京で会社を経営してます。 NYがベースで、年間10回以上、NYー東京間を往復しています。 アメリカ生活が30年以上になるので、日本にいると沢山の驚きがあります。そんな驚きを綴っています。

というタイトルを見ると、何を書くのか、無神経な人と思われるかも知れませんが、私が言った言葉ではありません。 

昨日、日比谷オフィスで、清掃担当のオバさんと会話をした時、
「私はアメリカから毎月来ていますが、社員を解雇したから、東京は誰もいないですよ。」
「そうでしたか、お見かけしないと思いました。今は不景気で、大変ですね。」
「東京で大赤字だしたので、やり方を変えてやり直すんです。」
「いまは、私らの仕事みたいな、社会の底辺の仕事は沢山あるんですよ。でも、真中ぐらいから上の社長さんみたいな仕事までのお仕事があまりなくて皆さん困っていらっしゃいますね。」
「そんな、そんな、何をおっしゃいますか。」

この60歳を超えたビルの清掃担当の女性は、眼を輝かせて、語ってくれました。 私は、清掃担当の人でも、警備の人とでも誰とでも話します。 ただし、その人達の眼が輝いていたらです。清掃の仕事が社会の底辺だなんて思ってはいません。 底辺なのは、自分の仕事にプライドを持たずに、いやいやながらやっている人達です。 

仕事は、何をやっていても、合法的であれば、上下があるとは思いません。 その仕事に如何にプライドを持って、仕事をしているかで価値が変わるのではないでしょうか。 

外資金融に勤める死んだ鯖の眼をしたサラリーマンより、誰よりも便器を綺麗にしてやるぞと眼が輝いている清掃婦を尊敬します。 

嫌々ながら仕事をやってる人ほど、つまらない人はいません。 安い居酒屋には、自分の仕事にプライドを持たず、将来へのモーチベーションもないリーマン達が集まります。そして、煙草を吸いながら安い酒を飲んで愚痴をたれています。 底辺の仕事をやってる人とは、そういう人達のことです。