「あれ?いい香り~♪」そう感じたら。

付近に「沈丁花(じんちょうげ」が咲いてることが多いですよね。


甘酸っぱい匂い。


全国的に2月~4月の期間に花を咲かせるので、

卒業式や入学式の香りと言っても過言ではないと思います。


だからこそ、初々しさや切なさを伴った思い出は、

「甘酸っぱい」と表現されることが多いのかもしれませんね。


ただ、えこは小さい頃から沈丁花のことを、

ずっと「金木犀(きんもくせい」と勘違いしてて、

未だに沈丁花の香りがすると、



「あ!金木犀だ!」と、

違うと分っているのに、そう口にしてしまいます。



多分これは父親のせいですね。



「いい匂い~、これ何の匂い?」

「こりゃ金木犀じゃろ」


こんな感じでね。

もうこれで覚えちゃった。



なので、良くも悪くも、

えこにとっては「甘酸っぱい思い出」。


そういうことになるわけです。


ちなみに金木犀は「秋」の花。

ちょっと見比べてみましょうか。




これが「沈丁花(じんちょうげ」。

手毬のように集まって咲く可愛らしい花。





こっちが「金木犀(きんもくせい」。

こちらも小ぶりな花冠が集まった黄色い花。




見た目も明らかに違いますけど、

雰囲気は踏襲してる気がします。


香りはどちらも強く、

金木犀のほうが甘い要素が強い。


金木犀はその香りの強さから、

トイレの近くに植えられることが多かったらしく、

年配者の方はこの香りを嗅ぐと「トイレ」を連想するんだとウィキペディア。



ウィキ見て初めて知ったんだけど、

中国では金木犀のことを「桂花」と呼ぶそうです。


真っ先に思い浮かんだのは、

知る人ぞ知る「桂花ラーメン」。





東京に進出した熊本ラーメンの先駆けと言えば分りやすいかな。


ドンブリに見える「桂花」の文字。

トランプのダイヤのように見えるよね。


昔よく食べたのだけど、

この頃食べてないなぁ。


これも甘酸っぱい思い出になるのかな?w



小ぶりな花と言えば「ジャスミン」もそうだね。





ジャスミン茶大好き♪


金木犀に似ているのは同じモクセイ科だから。

匂いも強く香水にも使われています。


他の無数の花の香りは、

工業理化学的に人工的に製造することが可能なのに、

ジャスミンは自然の花からしか抽出出来ないみたいで、とても高価らしいです。



「沈丁花(じんちょうげ」の香りは、

何かしらの期待感が膨らむイメージ。


でも何故、

「沈む」という文字が使われてるのか気になりました。


ちなみに「沈丁花」は、

「ちんちょうげ」と呼ばれることも多く、

この記事では「ジン」で書いてますが、

実はえこも「ちんちょうげ派」なんですよね。



何故「沈む」という文字なんだろうと気になって調べた結果、

「ジン」という呼称を採用した次第です。




まず、

花の咲き方が「クローブ」という花に似ているということ。


こんな花↓





中国では「丁子」もしくは「丁香」と書かれていて、

日本でも漢読みに従って「ちょうじ」と呼んでるそうです。


もう一つ、

香木である「沈香(じんこう」のように、

良い香りがすることにも由来してます。



「沈香」+「丁子」

この二つが合わさった花ということで、

「沈丁花」となったわけです。



これもし書き出しから、

「ちんちょうげ」の呼称を採用してたら、

「沈香(チンこう」って書かなきゃいけなくなる上に、

「きんもくせい」まで相まって、

途端に下衆な記事に成り果ててしまうので、

「ジン」で押し通そうと思ったのに、

最後の最後でどうしても言いたくなって、

ついには書いてしまうところが、

えこブロクオリチイというところで〆。