ポップ・ミュージックのトリコ -27ページ目

ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

監督
ギレルモ・デル・トロ

ジャンル
ドラマ/ホラー/SF
 
出演
オスカー・アイザック as ヴィクター・フランケンシュタイン
ジェイコブ・エロルディ as 怪物
ミア・ゴス as エリザベス・ハーランダー
フェリックス・カマラー as ウィリアム・フランケンシュタイン

 

鑑賞方法
いきつけの映画館

 

ネットフリックス映画ながら劇場公開。

何でもアカデミー賞レースに出すためには劇場公開の実績が必須とのことで、関係ないのについでに日本でもしっかり公開してくれました。

これはうれしい棚ぼた!

そりゃギレルモ・デル・トロの作品だからやっぱり配信だけだと勿体ない。

劇場も思ったよりお客さんが多く、しかもホラーだからか、ギレルモ・デル・トロ監督だからか女性のお客さんのほうが多かった。

老若男女に愛される物語をオトナがしっかり味わえる作品に仕立て上げるのはお手の物のデル・トロ監督だけに本作も楽しみで仕方なかったのですが怪物フランケンシュタインとなるとどうなるのか、というのが期待と不安の入り混じるところ。

で、本編を実際見てみたらフランケンを生み出した男の回想録として進行。

怪物として知られるフランケンシュタインをより純粋な精神の持ち主として、しかも死ぬことのできない終わりのない煉獄の中に苦しむものとして描いており、彼よりもむしろ人間の獣と変わらぬ獰猛さや科学者や資産家などといったエリートとされる人間の身勝手さや業の深さといった醜さを描くことで、本当に醜いのは誰なのかという問いを投げかけています。

ただ。やっぱりデル・トロ監督は勧善懲悪で切り捨てることなく、すべてを赦して未来に希望も灯すんですよね。

ときおり『愛』って結局いったいなんだろうと思うんですけど、彼が見せてくれる作品には厳しく鋭い眼光で射抜かれたまなざしの中に、その問いに対する答えが映り込んでいるように感じます。

10月に観た新作映画をおさらい。

 

もうなんだかんだで10月どころか11月も終わり。

9月は後半に観たい作品が雪崩のように公開されて10月になってもかなりそれを観るのに費やしました。

なにしろ油断したらすぐに公開館や公開回数が減ってしまうので・・・。

見応えのある作品が多くて感想なんかもそれぞれ書きたいけどちょっと時間が足りないですね。

まあ何とかだいたい観たい作品は観られてるのがせめてもの救いです。

 

もうそろそろ年間ランキングも考え始める時期。

今年も年末にドドッと公開開始のものがあるので、年内に見切るのはほぼ不可能。

ランキング発表は1月半ばあたりになる予感。

 

10/01 『テレビの中に入りたい』

10/02 『チェンソーマン レゼ篇』(IMAX)

10/05 『ワン・バトル・アフター・アナザー』(IMAX)

10/08 『ひゃくえむ。』

10/09 『俺ではない炎上』

10/10 『ハウス・オブ・ダイナマイト』(NETFLIX)(劇場)

10/12 『トロン:アレス』(IMAX)

10/15 『ファイナル・デッドブラッド』

10/16 『沈黙の艦隊 北極海大海戦』

10/19 『火喰鳥を、喰う』

10/22 『秒速5センチメートル』

10/23 『ホウセンカ』

10/26 『フランケンシュタイン』(NETFLIX)(劇場)

10/29 『Mr.ノーバディ2』

10/30 『おーい、応為』

 

ENJOY!
ポップ・ムーヴィー!!

 

監督
ポール・トーマス・アンダーソン

ジャンル
アクション/ドラマ/クライム/スリラー
 
出演
レオナルド・ディカプリオ as ボブ
ショーン・ペン as ロックジョー
ベニチオ・デル・トロ as センセイ
チェイス・インフィニティ as ウィラ

 

鑑賞方法
映画館(IMAXレーザーGT)

 

PTAことポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作ということで期待値がMAXの中IMAXレーザーGT設備のあるEXIPOCITYまで向かったわけですが、いやはやもう凄いもん観ましたよ。

彼の作品ってどこかとっつきにくいイメージがあったのですが、今回はより大衆向けになっていて、しっかりカーチェイスアクションなんかもあってハラハラドキドキしている間にエンドロールまで駆け抜ける映画でした。

ただ、そのカーチェイスアクションにしても、ワイルドスピードとかのようなものではなくて、運転手の顔が代わるがわるドアップになって映されるなど、どこか懐かしい演出で、しかし、車は なんとIMAXの縦に長い画角を活かして真ん前や後ろから高低差のある演出で映されるなど凝ったものでした。

この高低差のある追跡劇は『フュリオサ』でジョージ・ミラーもやっていましたがあれを更に進化させた感じで、何ならちょっと酔いそうなほどの視覚効果がありました。

ディカプリオの”冴えない男”の演技も冴えわたっていたし、ショーン・ペンのキモい演技も素晴らしく、笑えるのにちゃんとヴィランとして得体のしれない人物像でメチャクチャ怖かったので、話全体にスリル感が溢れていました。やっぱり映画は悪役がきちんと悪役として怖いとピリッとします。

加えてベニチオ・デル・トロの怪演も素晴らしく、彼を主人公にしてもう一本映画が撮れそうなくらいの圧倒的な存在感。

こんな演技の化け物に囲まれて演技をする新人チェイス・インフィニティの演技もまた素晴らしく、序盤で退場するこれも名演技のレジーナ・ホールに代わって後半の見せ場はほぼ彼女が奪っていきます。

 

序盤の革命運動から中盤の警察からの逃走劇、そして秘密結社との戦いまで戦闘に次ぐ戦闘で、題名通りの映画ではありましたが、終わってみれば父親と子供とのきずなの話だけが残ってあまりにもありふれた美しいフィナーレとなります。

 

映画の最後の最後も軽いアクション映画にあるような、”つづく”みたいな感じでこれもよかった。

 

ポール・トーマス・アンダーソンがワーナーにデカいお金で好きなように撮らせてもらう代わりに、絶対当たる映画を撮ってみせた勝負作。

 

今年のワーナー作品はどうかしてるぐらいことごとく凄いです。