2024年世界レコード産業の実績 | ポップ・ミュージックのトリコ

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流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

毎年恒例のIFPI(国際レコード産業連盟)が発表した世界レコード産業の売上実績を取り上げます。
2023年の世界レコード産業の売上は、パッケージ売上で前年比13.4%増となる51億ドル、ストリーミングによる売上は前年比10.4%増となる193億ドル、それにダウンロード売上9憶ドル、権利収入27億ドルと”シンクロ収入6億ドルを加えて、合計286億ドルで前年比10.2%増で依然好調に売上を伸ばしています。

ストリーミングサービスが市場を牽引していることには変わりありませんが、特筆すべきはパッケージ売上も好調に売上を伸ばしている点です。特にアジア地域で売上の伸びがよく、これは高額なパッケージ商品や、いわゆるAKB商法的な同一タイトルの異なるパッケージ販売がK-POPを中心に取り入れられることが多くなっている為です。

 

やや過熱気味の感があるこの販売手法の増加をあまり歓迎しない意見も多くありますが、ストリーミングの普及とともに音楽にリスナーが消費する方法がライブ鑑賞やIPグッズぐらいしかない中、パッケージという音楽コンテンツそのものを手元に置けるやり方で課金できる方法は今のところこの手段が相対的に最もスマートであると思います。


国別で見るとトップ10は今年も昨年と変わらずの10国。 

2023年は動きがないランキングとなりました。

とはいえ国別の伸び率では中国とブラジルが大きな伸びを示しており、2024年はこの2か国をはじめ、動きがありそうです。