60年代特選アルバム20枚 その1【2024改訂版】 | ポップ・ミュージックのトリコ

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流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

随分長い間ブログの更新がストップしていますが、ここらでちょっとずつ復活してみようかと思います。

 

最初はこの記事からアップデートをしていこうかと思います。

前回の改定が2015年。

もう9年が経過してしまったわけで、色々と変化もしています。

世界ではブラック・ライブズ・マター、#ME TOO、セクシャル・マイノリティをめぐる騒動などといった様々な問題が噴出し、コロナ禍という時代の断層となる世界規模の厄災にも見舞われ、世の写し鏡であるポップ・ミュージックもその影響を強く受けて随分と変化をしました。しかもまだ現在はその変化の渦中の時代にあります。

 

手のひら返しにならないように、このセレクションはできるだけ変更を控えめに行いたいのですが、さすがに9年も経つと、自分自身の変化も同時進行で進んでいて、多少は変化をさせないと"自分がベストと思い選んだリスト”という肝心の部分が意味をなさなくなります。

 

さて、この9年でどういう変化をしたのか、自分自身の写し鏡としてじっくり味わいながら改定を進めます。

それでは2024年版スタートです。


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1948年にLPが世に出てから、既に70年以上。

このフォーマットに『アルバム』という名前をつけた先人のネーミングセンスは絶妙ですね。

現在はデジタル流通の本格化でこの『アルバム』というフォーマットにあまり勢いがありません。

以前、mixi内で、自分のコレクションの中から、これぞ『アルバム』の魅力!というものを10枚ピックアップしましたが、あまりにもマニアックだった事もあり、今回新たに定番中の定番より、年代別に20枚ずつ集めてみたいと思います。

この作業というのが微妙で、作品の評価というのは、現在の流行との距離感などで簡単に変わっていくもので、今回選んだ物が普遍の価値のものとはなり得ません。それがまた、面白いところなのです。



まずは、60年代より20枚をチョイスします。

その1では時代の横軸。流行の広がりを主軸にとって、”人気”をバロメーターに5作品選びます。60年代に人々が味わった衝撃の音楽との出会いが蘇ります。
 

 

 

 

①『The Doors』The Doors(1967.1.4)

"Light My Fire"

 

 

 

②『Surrealistic Pillow』Jefferson Airplane(1967.2.1)

"Somebody to Love"

 



③『Disraeli Gears』The Cream(1967.11.2)

 

"Sunshine of Your Love"

 



④『Bridge Over Troubled Water』Simon & Garfunkel(1970.1.26)

"Bridge Over Troubled Water"

 

 

 

⑤『Layla and Other Assorted Love Song』Derek & the Dominos(1970.11.9)

"Layla"

 

IN

『Surrealistic Pillow』Jefferson Airplane(1967)

『Disraeli Gears』The Cream(1967)

『Layla and Other Assorted Love Song』Derek & the Dominos(1970)

 

OUT

『Modern Sounds in Country and Western Music』Ray Charles(1962)

『Please Please Me』The Beatles(1963)

『Highway 61 Revisited』Bob Dylan(1965)

 

 

当ブログでは白人文化やロックが黒人文化やR&B音楽よりも高尚とでも言いたげな風潮があったことへのささやかな抵抗としてできる限り人種や国境やジャンルの垣根を超える瞬間をとらえた音楽をできるだけ多めに取り上げて多角的な視点から聴くリストを心がけていました。しかし昨今の著しいロック音楽の地位の凋落を受けて、世の中の流れとは逆行しているかもしれませんが、いわゆる”白人ロック”の名盤を以前のリストよりも多く入れています。

これはサブスクの普及で音楽の時系列的座標軸が平面にフラットに存在するものになり、新旧の区別なく音楽が聴かれるようになったことと無関係ではありません。

一種キュービズムの絵画のように立体を平面に置き換えるような変換がおこるサブスク時代には、音楽の起源や転換点にフォーカスするよりも歴史的な奥行きを線形で把握できる選出のほうが必要と感じるからです。

 

保守的もしくは権威的な”ロックアルバムリスト”に変容したように感じる人もいるかもしれませんが、以上のような経緯を踏まえつつ更新をした結果、今回のようなリストになりました。