
”お岩木山”三山ひろし
2015年は山内恵介の台頭という演歌界の新時代を感じさせる動きがありましたが、もうひとつ、大きな動きと言えば三山ひろしが久しぶりに大きなヒット曲を出して存在感を出してきたこと。
米国のカントリーのように、演歌も30代からが本番。
歌える表現の幅も広がり、本作ではこれまで歌ったことのなかった、”男の演歌”に挑戦。
「氷川きよし以降」の演歌新世代もいよいよ新しい時代を受け継ぐ動きが本格化してきました。
都市部に多くの人が住むようになった日本では、演歌が合うシチュエーションが減ってきていて、身近なものとして感じることが難しくなってしまったまま、数十年が経過しています。
しかし、国領の多くが海であり、国土の多くが山である日本のことを思うと、演歌が得意とする郷土の歌は日本人の心の歌として必ず響くものであることは間違いありません。
個人的には京都を離れ、大阪へ出てきて数年経ったある年の大みそかに、一人居酒屋で観ていた紅白で聴いた演歌に心を揺さぶられ、涙がこぼれたことをよく覚えています。
そこにはもはや理由なんかありません。
新しい世代に響く古い文化。たとえばビニール盤が年々増産されていることからも汲み取れますが、新しい世代が感動することは必ずしも革新的なものごとだけではありません。