
『世に万葉の花が咲くなり』サザンオールスターズ(1992年9月26日発売)
何やら前衛アーティストの作品のようなアートワーク。
そんな見た目に負けない音楽の魅力が詰まったアルバムが今回の主役。
前作以前からちょくちょく参加していた小林武史がサザンとがっちりタッグを組んだ作品。
それだけにいわゆるサザンらしさ、みたいなものは薄いのですが、楽曲の普遍性ではサザンのアルバムでも屈指の傑作。
なにしろ小林氏自身が「クオリティの高い作品」と自画自賛する内容。
聴けば必ずロック好きほどその質の良さに唖然とすると思います。
むしろサザン好き以外の人に、サザンの良さを味わってもらえる作品ともいえます。
収録楽曲も”夏だ!サザンだ!”みたいな曲は少なく、日本語のロックをしっかり味わえる一枚。
”BOON BOON BOON ~ OUR LOVE [MEDLEY] ”
アルバムの冒頭からこの渋さ。
ビートルズとストーンズを混ぜ合わせたかのようなサウンドにいきなりヤラレます。
”シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA”
PVは18禁のためリンクしませんでした。
サザンってやっぱりかっこいいや!!!と思ったのはこの曲でした。
”慕情”
アルバム中一番好きな曲。
桑田氏は”売れる”曲を作る才能があることは誰もが認めるところですが、この曲なんかは彼の本当に素晴らしいメロディメイクの才能がこういう素朴な物にこそ映えるということを教えてくれます。
”涙のキッス”
最後はこの曲をピックアップ。
”芸術の秋”に聴くのにふさわしい一枚を今回は取り上げました。
たかがポップミュージック、されどこのポップミュージックで一人でも多くの人の人生が豊かな物になればいいなぁ、と願っています。