
『終わらない夏に』TUBE(1994年6月15日発売)
日本の夏の風物詩、というとサザンと合わせてTUBEの存在は欠かせないものでした。
今聴いても、きらきら輝くサウンドはJ-POPの興隆期の勢いを感じさせてくれます。
私は日本のビーイング・サウンドというのは米国のモータウン・ソングだと思っています。
”もう負けないよ”
アルバムはこの曲でスタート。
ミディアムなロック・ナンバー。夏の思い出を呼び起こさせるちょっと切ないメロディ。
”夏を抱きしめて”
大ヒット曲。しっとり始まるオープニングからぐんぐん上昇気流に乗って解放されていくような展開が最高です。
”一人になっちゃった”
アルバム中一番好きな曲。
歌っている内容はブルース並みに切ない・・・。
このやぶれかぶれ感・・・。
TUBEを指してサザンの二番煎じとかいう人もいるし、夏のラブソングばっかり歌っている人というイメージを持つ人もいるでしょう。
でも日本人にとっては”夏”は西洋のクリスマスとかと同じくらい大事な季節で、しかもその蒸し暑く過ごしにくい季節が、最高の思い出となる出来事に彩られる時期が人生のごく限られた期間であることをみんな知っています。
夏の夜空を見上げながら話した内容なんてやがて忘れてしまいますが、その時感じた胸のときめきは一生忘れることは無いでしょう。
TUBEはそんな心の記憶に響く歌を歌い、今も歌い続けています。
・・・『終わらない夏に』
そう、心に残り続ける夏は、今年も誰かの元にやってきます。
その恋が終わっても、この夏の記憶は決して終わることない”思い出”として、ひとりひとりの人生の1ページに刻まれるのです。