3D | ポップ・ミュージックのトリコ

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流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

前世紀の遺物と思われていた『3D』が猛烈な勢いで世界を席捲しています。

『アバター』のヒットは、米国内はもちろん、世界での興行収入の記録を塗り替え、人類史上最もヒットした映画となりました。この作品により3D映画は本格的な流行に乗り、21世紀の映画鑑賞のスタイルに大きな影響を与えています。

私は、珍妙なメガネをかけて観る映画というものに、もはやノスタルジーさえ覚えるのですが、ディズニーランドのアトラクションなどではその「飛び道具」っぽい面白さから3Dの映像技術は根強く使用されてきました。
なかでも、USJの『スパイダーマン』のアトラクションを経験すると、映画館が過去のエンタテインメントであることを痛感させられます。

私の個人的な3Dの経験は1984年の『ジョーズ3-D』が最初でした。
もうまさに『飛び出る』効果を体験させるようにつくられた作品だっただけに内容がなかったことだけははっきり覚えていますが、肝心の3Dの効果も「もうええから・・・」という印象だったように思います(これはただ忘れているだけかも)。
ジョーズの続編のヒットを受けて作られた映画、しかも画期的な3D映像、というこの鳴り物入りの映画が、結局失敗に終わったことはいわば3D映画の黒歴史のハイライトと言えるかもしれません。

しかし、この黒歴史に再び着目したのは、ロバート・ロドリゲス監督。
『デスペラード』など、若者がこぞって喜ぶエクセントリックな映画を録っていた彼ですが、私生活で子供が出来たと思ったら、子供向け映画づくりに急旋回するというわかりやすい公私混同ぶりで、『スパイ・キッズ』を成功させ、そのシリーズ、3作目で出してきたのが2004年の『スパイ・キッズ3-D』。

ジョーズ3-Dへのオマージュのような、シリーズ3作目の3D作品。

21世紀に3D映画をよみがえらせた彼の成功もあって、徐々に業界内に3D映画推進の声が大きくなっていきます。

しかも、その仕組みは、デジタル技術によって全く新しく生まれ変わった新方式。

劇場離れが進む映画館の現状を見て、映画関係者が、「ナメられてたまるか!!!」という業界の威信をかけるかのように取り組んできました。
そしてついに2009年、先を行く米国に次いで日本でも『カールじいさんと空飛ぶ家』がヒット。
作品が始まる前の、ディズニー映画のオープニングでお馴染みのシンデレラ城の3D化された映像からすでに興奮もの。
本編での空飛ぶ家が浮かび上がるシーンは3Dで是非観ておきたいものです。

そして、冒頭の『アバター』のヒット。

今後も、『トイ・ストーリー3』、『ステップ・アップ3』、『キャッツ&ドッグス』の続編、『ソウ7』、『ハッピー・フィート2』、『マダガスカル3』と3D作品が矢継ぎ早にスクリーンに登場します。

さて、そんな流行の3Dですが、家庭用のテレビが、デジタル方式の3Dテレビに置き換わることになるかはまだ五里霧中の状態。
体験したくても、そもそもそんなTV番組はありません・・・。
でも大丈夫、レンタルショップには『スパイ・キッズ3-D』がまだひっそりと残っていることが多いです(3Dバージョンでないものもあったりしますが・・・)。

家族みんなでメガネをかけて”3D”のあるリビングルームを週末に味わいましょう。
その節は、3Dメガネを人数分もらってくることを忘れないようにしましょう。

懐かしくて新しい3D映像生活は、今世紀に定着するのでしょうか?
その答えは、この『スパイ・キッズ3-D』を家族で見ることからわかるかもしれません。