”うた”シリーズに続き、米国版です。まずはベビーブーマーから。
”うた”と同じく末期の世代に照準を合わせます。
①『ジャングル・ブック』ディズニー・アニメ(1967)
ディズニー・アニメはやはり強いです。今では世界的な組織、カブスカウトのモチーフとされた小説が原作。
②『オリバー! 』主演:ロン・ムーディ、マーク・レスター(1968)
ミュージカルの映画化。アドベンチャー・ムーヴィーの傑作のひとつ。
③『ロミオとジュリエット』主演:レナード・ホワイティング、オリヴィア・ハッセー(1968)
永遠不滅のラブストーリー。ニーノ・ロータの音楽も秀逸。
④『おしゃれキャット』ディズニー・アニメ(1970)
これもディズニーの定番ですね。
⑤『ラスト・ショー』主演:ティモシー・ボトムズ(1971)
重く暗いハイスクール時代の終焉。まさにベトナム戦争の影が残るこの陰鬱さは、音楽でたとえればスライの『暴動』か。
⑥『時計じかけのオレンジ』主演:マルコム・マクダウェル(1971)
キューブリックの手がけた映画だけあって、独特の世界。映画でしか見れない映像世界を実現しながら、語られるストーリーは一見奇異ですが、決して非現実と言えないリアリティがあります。
⑦『おもいでの夏』主演:ジェニファー・オニール(1972)
若き未亡人を演じるジェニファーの魅力が際立っています。思春期の少年から大人に変わっていくひと夏を括り切った映画。ミシェル・ルグランの音楽も素敵。”きれいなお姉さんは好きですか?”
⑧『ビリー・ホリデイ物語』主演:ダイアナ・ロス(1972)
ダイアナ・ロス初主演映画。わざわざベリー・ゴーディはダイアナ・ロスの映画進出を成功させるためにモータウンの本拠地をハリウッドに変えたくらいですから、気合いの入れようがわかります。残念ながらこの作品はまだ私は観たことがありません。ビデオ発売とかあったのかな?
⑨『キャバレー』主演:ライザ・ミネリ(1972)
アカデミーで主演女優賞を獲ったライザ・ミネリの演技と歌唱が見事。
⑩『ロビン・フッド』ディズニー・アニメ(1973)
これまたディズニー・クラシック。名作です。
⑪『追憶』主演:バーブラ・ストライザンド(1973)
主題歌も素晴らしいバーブラの代表作のひとつ。
⑫『アメリカン・グラフィティ』主演:リチャード・ドレイファス(1973)
まさにジョージ・ルーカスの才能が詰まった青春映画。ハイスクール時代の終わりをあくまで甘美に描き、だれもが共感できる不朽の名作に仕上げています。
⑬『ゴッド・ファーザー パートⅡ』主演:アル・パチーノ(1974)
マフィア映画の最高峰。コッポラ渾身の代表作シリーズ2作目。
アル・パチーノが演じるファミリーの没落期とデニーロが演じる先代の勃興期が対照的に描かれている。マフィアの栄枯盛衰に、誰もが経験する人生の普遍的な苦渋を重ね、人は観る度涙するのでしょう。
⑭『トミー』(1975)
奇想天外ながらメッセージ性豊かなロック・オペラ。ザ・・フーのアルバムがコンセプトで、ロジャー・ダルトリーも勿論出演。その他豪華なアーティストの出演も魅力的。
⑮『ファニー・レディ』主演:バーブラ・ストライザンド(1975)
バーブラの自伝映画ともいうべき内容。
⑯『狼たちの午後』主演:アル・パチーノ(1975)
銀行強盗犯を演じるパチーノを中心に、出演者たちの演技がほとんどアドリブというから斬新です。役者の名演の連鎖が緊張感あふれる映画をよりスリリングに演出します。
⑰『ロッキー・ホラー・ピクチャー・ショー』主演:ティム・カリー(1975)
ホラーというかコメディというかミュージカルというか・・・どう表現すればいいかわからない映画ですが、30年以上経った今見ても斬新。おそらく映画という文化が続く限り、最も斬新な映画というポジションを譲ることはないでしょう。
⑱『キング・コング』主演:ジェフ・ブリッジス、ジェシカ・ラング(1976)
若きジェフの演技とジェシカの意外(?)なセクシーさ。今は無きワールド・トレード・センター・ビルに登るクライマックスが今見ると感慨深いです。
⑲『スター誕生』主演:バーブラ・ストライザンド(1976)
これもバーブラの主演映画の代表作のひとつ。アカデミー総なめの栄冠は伊達じゃないです。主題歌も素敵。
⑳『ロッキー』主演:シルベスター・スタローン(1976)
そして世代を代表するアクション・スターの登場。これはそのままビデオ黎明期のスターの系譜にもつながっていきます。
こうして、彼らの世代は80年代のアクション・ムービーの時代を、レンタルビデオという新しい文化とともにつくり上げてゆきます。